知っておくと便利!災害時に求められる温かい食事はポリ袋を使って調理
先月の南海トラフ地震臨時情報や台風10号などで、災害時の備えが呼びかけられました。そうした中、災害時のある調理法が注目されています。 大場舞桜アナウンサー 「日本赤十字社静岡県支部です。こちらの会場では災害時を想定した料理体験が行われますが、使うのはこのポリ袋です。」 静岡県は災害時、県民に1週間分以上の水と食料の備蓄を呼びかけています。 これに加えて、災害時でも温かい料理を作ることができるようにカセットコンロやボンベの準備も薦めています。 災害時にどのように食事を作ればいいのか知っておく。 それがこの体験会の目的です。 参加した高校生の目の前に用意されたのはポリ袋。 作るのは、『ツナカレーライス』です。 研いだ米と水をポリ袋に入れ、内側の空気を抜きながら袋の口を結びます。 ボランティアの指導 「ひねって。ひねって。ひねって。」 「空気が入ってるとお釜に入れた時に浮いちゃうもんで。」 「そうそうあなた上手。」 そして、カレー粉と水、缶詰のツナと豆、コーンを入れます。 大きな釜で60人分を調理。 沸騰したお湯にポリ袋を入れて煮ること30分。 ツナカレーライスが出来上がりました。 高校生: 「美味しい」 高校生 「災害とか起きた時にちゃんと自分が作れるようにしたい。」
日赤県支部は、ホームページでナポリタンやホイコーローなど多くのポリ袋レシピを発信しています。 だし巻き卵とココア風の蒸しパン作りに挑戦してみました。 蒸しパンは、ホットケーキミックスと牛乳を1:1で混ぜるだけ。 好きな具材を足せばアレンジもできます。 ココアパウダーを入れてみました。 だし巻き卵は、卵3個と調味料をポリ袋に入れ、袋の上からもむようにして混ぜ合わせます。 どちらも20分ゆでると・・ 大場舞桜アナウンサー: 「卵プルプルですね。ポリ袋で作ったとは思えません」 ココア風味の蒸しパンも、しっとりと出来上がりました。 1月の能登半島地震では、多くの被災者が寒い中長い避難生活を強いられました。 発災後、現地を訪れた日赤のスタッフは、ポリ袋料理の大切さについてこう話します。 日本赤十字社静岡県支部 鈴木 皓己さん 「被災地では温かい食事が食べられない方も多くいます。心の安心にも繋がりますので、温かい食事というのは被災地において大切なもの」