国境炭素税こそが気候変動緩和に向けた人類最後の希望だ
高率の炭素税を課すと、炭素排出量の多い産業は炭素税がない国に移転してしまう。写真は中国南部にある広西柳州鋼鉄集団の工場。2022年5月撮影(写真:ブルームバーグ)
投資判断の参考になりそうな海外有識者のコラムを紹介する「世界のホットイシュー」。今回は、遅々として進まない脱炭素政策についてのコラム。経済学者ダロン・アセモグル氏は推進すべきルールとして「国境炭素税」を提案する。原題は「 Environmental Tariffs Could Be a Game Changer 」。アセモグル氏は、マサチューセッツ工科大学経済学教授。著書に『Why Nations Fail: The Origins of Power, Prosperity and Poverty(国家はなぜ衰退するのか:権力・貧困・繁栄の起源)』(プロファイル社、2019年)、『The Narrow Corridor: States, Societies, and the Fate of Liberty(自由の命運:国家、社会、そして狭い回廊)』(ペンギン社、2020年)がある(いずれもジェームズ・A・ロビンソン氏との共著)。 © Project Syndicate 1995–2022
本文:3,420文字
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ダロン・アセモグル