ウクライナ、ロシア産ガス輸送協定の延長を否定 年末で終了へ
[16日 ロイター] - ウクライナのシュミハリ首相は16日、ウクライナを通過してロシア産天然ガスを輸送する協定について、来年以降延長されないと明らかにした。 シュミハリ氏はスロバキアのフィツォ首相と会談後にテレグラムに投稿し、「欧州委員会がロシア産以外のガスの輸送についてウクライナに正式にアプローチすれば、我々は当然議論し、適切な合意に達する用意がある」と述べ、ウクライナとロシアのガス輸送協定は2025年1月1日に終了し、延長されないと説明した。 欧州連合(EU)加盟国へのエネルギーの供給を十分確保するため、過去1年間で多くの取り組みがなされてきたと強調した。 ウクライナはここ数カ月間、ガス輸送協定が延長される可能性は低いと述べてきた。 ウクライナのパイプラインを経由してロシアから天然ガスを受け取っているスロバキアなどの国は、協定の期限切れで天然ガスの供給が途絶えるのを避けるため協議を行っている。 フィツォ氏はシュミハリ氏との会談に先立ち、天然ガス輸送の維持はウクライナ近隣の二国間問題にとどまらず、EU全体の問題だと述べていた。