佐々木勇気八段「藤井竜王に上手く指されてしまって完敗だった」 竜王戦第4局/将棋
将棋の藤井聡太竜王(22)=棋聖・名人・王位・王座・棋王・王将との7冠=が28日、和歌山市で指された第37期竜王戦七番勝負第5局で後手の佐々木勇気八段(30)を91手で下し、3勝2敗で4連覇に王手をかけた。 初タイトルを目指す佐々木八段は後がなくなった。終局後、後手で雁木を初めて採用したと明かして「指し慣れていないところが出てしまった」。1日目の封じ手のあたりで苦戦を意識したといい、「どこかで細かいミスがあるんでしょうけど、分からなかったので、これが自分の実力。勝負どころがもっと早いところであったので、時間を投入して考えるべきだった」と振り返った。 また、「藤井竜王に上手く指されてしまって完敗だった。和歌山は初めてでしたが、ほろ苦デビューということで、また頑張りたいと思います」と語った。 シリーズはここまで先手が勝利。第6局は12月11、12日に鹿児島県指宿市で指され、佐々木八段が先手で臨む。初のタイトル獲得に向けて反撃なるか。竜王戦は先に4勝した方がタイトルを獲得する。