絵本のキャラのようになる“鼻整形手術”が人気沸騰「先がキュッと上がった」衝撃ビフォーアフター「不自然すぎる」の声も…
トルコの美容整形外科医による鼻整形が、SNSで注目を浴びている。先端がキュッと上向きに仕上がり、アメリカで人気の絵本のキャラクターのような鼻になると、若い女性を中心に人気沸騰。SNSには、大変身した患者のビフォーアフター動画が投稿されている。 【写真・動画】鼻の先端をキュッと上向きにする鼻整形のビフォーアフター
絵本のキャラクターばり!衝撃のビフォーアフター
話題の整形を行っているのは、トルコのフェルダ・エロール医師だ。鼻整形を得意とする女医で、彼女のTikTokアカウントには、自らが施術したさまざまな患者のビフォーアフター映像が投稿されている。 エロール医師の施術の特徴は、ずんぐりとした鼻が劇的に小さくなり、先端がマンガのようにキュッと上向きになることだ。TikTokでは、アメリカの絵本作家、ドクター・スースの絵本「いじわるグリンチのクリスマス」で描かれた架空の街、フーヴィルの住人の鼻の形にインスパイアされたものだと話題になっている。 コメント欄には、ミス・ピギー(米テレビ番組の豚のキャラクター)や、マイケル・ジャクソンの鼻と揶揄するものもあるが、仕上がりを絶賛する声も多く、数百万回再生されている映像もある。
非現実的な美? ソーシャルメディアの影響大
ニューヨーク・ポスト紙は、アメリカ形成外科学会の最近の報告書を紹介し、鼻整形全般が、オンライン上で若い女性たちの間で人気だと述べている。 あるアメリカ人整形外科医は、整形が友達や一般大衆の間で受け入れられていることに加え、SNSが、現在のトレンド形成において重要な役割を果たしていると指摘。インスタグラムやスナップチャットといったビジュアルが優先されるプラットフォームでは、しばしば非現実的な美の基準が設定されるとした。そして完璧な美が達成可能であるかのような世界を紹介し、鼻整形のような美容整形に向かう若者の心に大きな影響を与えるとも述べている。
仕上がりは皆同じ? 米整形外科医が問題点を指摘
デイリー・メール紙によれば、エロール医師の施術に懸念を示す医師もいるという。投稿された映像の一つを見たアメリカの整形外科医、アンソニー・ユン医師は、患者の鼻は女性にとって“理想的”とされる鼻の角度よりもはるかに上に回転していると述べた。本人が満足しているなら良いが、元々の患者の鼻はそのままでも美しく、微調整で十分だったのではないかとしている。 さらにユン医師は、エロール医師のように特徴的な整形をする外科医は多いが、仕上がりはどれも同じになってしまうと指摘。整形を受ける際には、執刀医のことをよく調べることが大切だと強調し、ビフォーアフターの写真や動画を見て、自分の求めているものと結果が一致するかどうか、確認することを勧めている。
文:山川真智子