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すべての観光客がコロナ患者だと考えて迎え入れる――経済との両立、沖縄の医師が語る「腹の括り方」【#コロナとどう暮らす】

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沖縄観光を感染症に強くする必要がある

緊急事態宣言解除から1カ月あまりが過ぎ、東京では連日100人を超す感染者数が続く。多くの感染者は若い世代で軽症とされるが、「夜の街」以外にも感染は広がり出している。そんななか、政府は、1泊1人あたり最大2万円分という観光支援策「Go To トラベル」を7月22日から開始する予定だ(ただし、東京発着は対象外の方針)。 ──「Go Toトラベル」が始まると、たとえ東京が対象とされなくても、沖縄への観光客の流入がぐっと増える可能性があります。この施策をどう考えますか。 難しいですね……。ただ、沖縄県では、行政や観光事業者、そして医療関係者とで話し合って、観光を再開することで腹を括ったわけです。今の東京ぐらいの流行であれば、大阪や名古屋など大都会で何度も繰り返されるでしょう。そのたびに躊躇しているようでは、いつまでたっても沖縄観光は軌道に乗りませんよ。 ──じゃあ、観光は続けるべきだと。 観光客を受け入れれば、多かれ少なかれコロナの感染者もやってきます。それを覚悟のうえで再開するんです。それでも、沖縄県内で流行させない観光スタイルを確立していくべきだと思います。 ──日々、感染者数など状況を見ながら判断をしていくわけですか。 いえ、ユニバーサルな感染対策をとっていきます。つまり、すべての観光客がコロナ患者だと考えて迎え入れる。適切な距離を保ち、マスクを着用し、状況に応じてフェイスシールドも着用する。頻繁に消毒し、換気を心掛ける。毎朝症状がないかを確認し、怪しいと思ったら、ルームサービスに切り替える。 ──通常の感染防止対策をより強めるくらいなら、感染も起きるのでは。 おそらく、スタッフのなかで感染者が出ることもあるでしょう。それをできるだけ早く発見し、検査を受けさせて休ませます。地道な対応で沖縄県内での流行に至らないようにする。高齢者に広がらなければ、それほど怖れる必要はありません。 失敗もあるでしょう。ホテルやレストラン、イベント会場でのアウトブレイクを経験するかもしれません。できるだけそれを早く発見し、エリアを限定してロックダウンをかける。そして、なぜ広がってしまったかを検証し、観光スタイルを修正する。この繰り返しで沖縄観光は感染症に強くなっていくのです。 ──つまり、感染は一定程度起きることを織り込んでいくと? この状況は2年、3年と続くのですから、多少のリスクを賭しても、それを乗りこなす社会インフラを培っていくほうが未来は拓けるんじゃないでしょうか。

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