そのままにしておくとヤバい?「お風呂上りの肌のかゆみ」皮膚科医が解説する“3つの予防法”
かゆみを出さない方法③ お風呂あがりに保湿をする
お風呂から出てすぐは水分で肌が潤っているように感じますが、入浴によって肌のバリア機能が低下しています。そのため肌が水分をキープできなくなり、しばらくすると肌が乾燥し始めます。先ほどもご説明した通り、乾燥した肌は外的刺激に敏感になり、かゆみが出やすくなります。 お風呂からあがったらなるべく早く、できれば30分以内に保湿をしてください。使用するのは、ローションや乳液など、軽いテクスチャーのものでOK。乾燥がひどい時はワセリンなど、こってりとしたものを使うのがおすすめです。 肌はかけばかくほどその刺激によって免疫反応が起こるため、よりかゆみがひどくなってしまいます。かゆみを感じたらまずは保湿。それでも収まらない場合は、ステロイド入りの薬を塗ってください。ステロイドは強力な免疫抑制剤なので、塗ることによって炎症が収まりますし、かゆみを感じさせる化学物質ヒスタミンの放出も抑制されます。市販薬の中にもステロイドが入ったものがあるので、成分を確認して選びましょう。
【Profile】はなふさ皮膚科 理事長 花房火月(はなふさ ひづき)先生
皮膚科医、2006年東京大学医学部医学科卒業。癌研究会有明病院や東京大学医学部附属病院などでの研修を経て、東京大学医学部付属病院皮膚科・皮膚光レーザー科の助教授に。2011年に三鷹はなふさ皮膚科を開設。その後、新座、国分寺、久我山、志木、大宮、朝霧台、池袋、新宿にクリニックを開院。アトピーやかゆみなどの保険治療はもちろん、手術、美容施術など、皮膚科医療サービスを幅広く提供する。知識の豊富さから、メディアの取材も多数。