そのままにしておくとヤバい?「お風呂上りの肌のかゆみ」皮膚科医が解説する“3つの予防法”
美容に対する意識が高い人ほど、毎日湯船に浸かることを習慣化していると思います。でも、「お風呂からあがると肌がかゆくなる」と感じている人も増えているようです。 なぜ入浴後に肌がかゆくなるのでしょうか? その原因と、かゆみが出ないようにするために心がけることを「はなふさ皮膚科」の理事長・花房火月先生に教えてもらいました。 「汗をかくとかゆい!」 皮膚科医が解説、かゆみを抑える効果的な“汗ケア方法”
バリア機能の低下が原因で肌にかゆみが出る
花房先生曰く、お風呂あがりにかゆみが出るのはいくつかの原因が考えられるそうです。 それが以下の3つです。 ① 軽度の肌荒れがあり、入浴することで血行が良くなって炎症が助長されている ② 皮膚を擦るように洗っているため肌を刺激している ③ 入浴によってバリア機能の低下している 汚れを落とすだけでなく、血行促進だったり、代謝アップなどの美容効果が期待できるお風呂ですが、入り方が間違っていると、肌を傷めたり、刺激することになり、かゆみが出る原因になってしまうことも……。 肌がかゆくならないようにするために、入浴中・入浴後には以下のことに気をつけてください。
かゆみを出さない方法① 肌を擦らない
体を洗う際に肌をゴシゴシと擦ってしまうと、肌が傷ついて炎症が起こり、かゆみが出てしまうことがあります。さらに、擦り洗いで皮脂を落としすぎることも、肌にとってはマイナス。 肌を洗うときのスポンジやタオルは、優しい素材のものを選ぶようにしましょう。肌荒れがある場合などは、手だけで洗うだけでもOKです。また、洗浄力が強すぎる石けんを使うことも、皮脂を取りすぎてバリア機能を低下させる原因にもなります。 体を洗うときだけでなく、お風呂あがりに体を拭く時もゴシゴシ擦らないように注意! タオルを体に優しく押し当て、水分を吸い込ませるようにしましょう。
かゆみを出さない方法② お風呂のお湯はぬるめにする
熱いお湯は肌を刺激してかゆみが出るだけでなく、汚れと一緒に肌に必要な油分まで洗い流してしまいます。肌から油分が奪われると、乾燥肌になって肌のバリア機能が低下します。バリア機能が低い肌はアレルゲンや刺激物質などの外的刺激に反応し、よりかゆみが出やすい状態になってしまいます。 お湯の設定温度が43度を超えると、例え1~2分の短時間浸かっているだけでも肌に炎症が起こる可能性があります。お風呂のお湯は40度以下にするようにしてください。ぬるめのお湯なら、何時間浸かっていても特に問題ありません。