「海に眠るダイヤモンド」神木隆之介が一人二役の理由、推測は「難しい」プロデューサーが語るドラマの魅力
いづみは誰?鍵は三人のキャラクター
端島パートには、鉄平を中心に、鉄平に思いを寄せる食堂の看板娘・朝子(杉咲花)、どこからか逃げるように端島へやってきた謎の女性・リナ(池田エライザ)、そして、同じ大学を卒業した幼馴染の百合子(土屋太鳳)という3人のキャラクターが登場。それぞれのキャスティングについて、新井は「神木さんを中心に、海外の方が見ても3人の個性の違いがはっきりとわかるような方にお願いしたいと考えていました」と明かす。 「リナは、お芝居に加えて歌も披露するということもあり、池田さんにお願いしました。受けていただけるか不安もあったのですが、お父さまが端島の隣の高島出身で、おじいさまが炭鉱員ということから運命的なものを感じてくださったようで、すぐに快諾いただけました。杉咲さんと土屋さんは、それこそお二人が学生の頃から……杉咲さんは中学生の頃、土屋さんは高校生の頃からずっとお仕事をしてきたので、また一緒にやりたいという思いがあり、お願いしました」
そして、現代パートで重要となるのが、玲央を端島へと導く謎の婦人・いづみを演じる宮本信子だ。「どうしても宮本さんにお願いしたいと思い、思いをしたためた手紙を送らせていただき、念願かなっての出演になりました」と明かす新井。第1話の放送時には、いづみが、3人のキャラクターの現代の姿なのではないかと視聴者の間でも話題に。彼女の正体をめぐってX(旧Twitter)でも考察が飛び交ったが、新井は「もちろん、いずれわかってくることになります」とニヤリ。
神木が一人二役を務めていることにも意味があるといい「いろいろと推測していただきたいです。ただ、答えにたどり着くのはかなり難しいです。脚本を読んだ時、スタッフみんなで『え~!』となりましたから(笑)」。第1話の時点で、謎につながるヒントが登場しているといい「きっと最終話まで観ていただいた後で1話に戻っていただくと、“ああ、そこか!”となっていただけると思います」と語る。