櫻坂46・藤吉夏鈴インタビュー 映画初主演を経て“今”を語る
「人は熱量を持って話すときに目に光が入る」8月9日に公開された初主演映画『新米記者トロッ子 わたしがやらねば誰がやる!』の撮影中に小林啓一監督から言われた言葉として、完成披露舞台挨拶やさまざまなインタビューで、「目」へのこだわりを語っていた藤吉夏鈴。そのこだわりと挑戦が詰まった初主演映画の完成を迎え、彼女が次に向かう先はどこなのだろうか。 【撮り下ろし写真多数】映画好きでも知られ、俳優としてのキャリアも確実に重ねる櫻坂46の藤吉夏鈴
今も結衣に近いならめちゃくちゃ嬉しい
──『新米記者トロッ子』の所結衣は、藤吉さんが演じるために生まれてきた役なんじゃないかって思うくらいハマり役で。藤吉さん自身にも近いキャラクターなのかなと感じたのですが、ご本人的にはいかがですか? 今というより、3年前くらいの自分に似ているなって思いました。でも今もそう思われているとすればめちゃくちゃ嬉しいです。 ──その嬉しさというのは、結衣が持つ何に惹かれたからなんでしょう。 こんなに好きなものにまっすぐで……そのまっすぐさも純粋過ぎてまぶしくて。胸が苦しいというか、学生特有の感情がすごい詰まってて。そういう感情って今味わおうとしても味わえないので、キラキラしてるというか、羨ましいというか。そういう感覚です。 ──時折これは素なんじゃないかって感じるシーンもありました。QRコードを追いながら新聞部の部室を探しているときの「なんやこれ」とか。 たしかに(笑)。あそこは素といえば素かもしれないです。 ──今では『アオハライド Season2』や『作りたい女と食べたい女』など演技のお仕事を重ねていますが、今作はそれらの作品が世に出る前にオファーがあったと聞きました。何を見てオファーがあったと思われますか? 全く見当がつかなくて。お芝居の作品が世に出ていないのになんでなんだろう?って不思議でした。理由が気になります(笑)。 ──今回、髙石あかりさん、久間田琳加さん、中井友望さん、綱啓永さんといった演技経験豊富な同世代俳優の中で主演を務められました。プレッシャーはありましたか? 不思議とプレッシャーとかはなく、新しいことを経験できる好奇心というか、そっちの気持ちの方が大きかったです。現場では私が経験したことないことばかりだったので、もう自分のことで必死というか。なので、あんまり現場の雰囲気も思い出せないぐらい、無我夢中で撮影していた感じです。 ──自分のことで必死だったとのことですが、共演者1人ずつの印象は言えますか……? 言えると思います! ──では、髙石あかりさんからお願いします。 もう男前ですね。この前インタビューを一緒に受けてたんですけど、「この作品で遊ばせてもらってた」っていうワードを聞いて、「えっ……! そういう感じだったんだ!」みたいな。たくさん経験されてきたからこそ肝の据わり方だと思うので、すごくかっこよかったです。 ──久間田琳加さんはいかがでしょう。 一見柔らかい方なのかな? と思いきや、監督の話を聞いているときとかの目線が鋭くて。何て言うんですかね。その目線を見て……でも男前でしたね(笑)。 ──(笑)中井友望さんはいかがでしたか? 不思議な方でした。話し方も特徴的で、台本の読み合わせのときからすごく独特な方だなって思っていました。 ──お互いに思ってそうですが(笑)。 (笑)初めて出会った感じの方でした。 ──挙げている方は皆さんそれぞれ取材させていただいたことがあって、綱さんは“陽キャ”という印象があります。ご自身でも言われてましたし。 陽キャでした(笑)。私が結構人見知りするタイプなんですけど、綱さんにはあんまりしなかったです、不思議と。そう気を使ってくださっていたのか、素なのかわからないんですけど、壁を作らないタイプの方なのかなと思います。