櫻坂46・藤吉夏鈴インタビュー 映画初主演を経て“今”を語る
変わる自分が寂しかったけど今は変わりたい
──『新米記者トロッ子』では、結衣の成長も一つの軸として描かれています。藤吉さんはもうすぐグループに加入して6年、ご自身の「変化」にどう向き合っていますか。 去年は変わってしまった自分が嫌だった……嫌というか、なんか寂しい気持ちがあったんですけど、今は変わりたいです。いろんな感情を手に入れて変わりたいです。 ──どんな風に変わってしまったのが嫌なのか、お聞きしてもいいですか? うーん、ライブとかで楽曲ごとに表情を変えれるようになってしまった自分がなんか怖かったです。感情をキャッチする能力がすごく薄くなってきてて。それが嫌なんです。 去年が刺激的なことがすごく多かったので、心が動き回っていて、揺れる瞬間が多くて。でもその時期が終わってしまうと、その刺激が強すぎて、前までは楽しいと思っていたはずのことが楽しいって思えなくなっていて。もっと強い刺激を欲しいみたいな。じゃないと心が動かなくなってきちゃってるなっていう。 ──やっぱり今は自分の感情を、ということですね。『アオハライド』のインタビューでは「センターは一度立ったのでもう満足」とおっしゃっていました。今回の主演についてはどうですか? “主演”ってあんまり意識をしていなかったので、良くも悪くも。今後も経験できればどこのポジションでもいいというか。経験させていただけることが今は嬉しいです。そのとき限りの人たちと集まって、作品を撮って、完成した作品を観るということが、すごく愛おしいという気持ちになったので。 ──では最後に、今この瞬間から藤吉さんは櫻葉学園の新聞部員・所結衣です。記者として櫻坂46のメンバーを取材するなら、誰にどんな話を聞きたいですか? わ、難しい……うーん、大園玲と的野美青と村山美羽ですかね。(しばらく考えて)何を聞きたいとかはないかもしれない(笑)。深く知りたくなる3人です。 取材・文/小島靖彦(Bezzy)