ベルベットのような文字盤に注目【ドイツ屈指の実力派ブランド“モリッツ・グロスマン”】新作“37アラビック・ヴィンテージ”
1878年にドイツ時計学校を設立した時計職人モリッツ・グロスマン。その遺産を受け継ぎ2008年に設立されたブランド“モリッツ・グロスマン”の新作は、マットな質感を持つ文字盤と、ケースバック側から見ることのできるムーヴメントの工芸的な造形が印象的なモデルだ。 【画像】熱加工で仕上げた文字盤、工芸的なムーヴメントの質感をもっと見る アンスラサイトカラーが印象的なジャーマンシルバー製の文字盤は、表面がざらつきのある質感に仕上げることで、光の反射を和らげるマットな印象に。特別な技術で生み出されたベルベットのような風合いのテクスチャーにより、見る角度により変化する表情を生み出している。アラビア数字や目盛り、ブランドロゴの表面には丁寧なサテン仕上げが施され、繊細な表情を強調。細部まで丁寧に作り込まれた自社製針が美しく輝き、時刻の視認性を高めている。
ステンレススチールケースはファーストモデルであるベヌーのデザインが踏襲し、マットな質感の文字盤に合わせたサテン仕上げを実施。バランスのとれた37mm径のサイズは、腕に優しく馴染みそうだ。 心臓部には19世紀から続く理念と美学に基づき開発された自社製ムーヴメント“Cal.102.1”を採用。直径26mm・厚さ4mmのクラシカルな小径キャリバーには、幅広のリブ模様が施され他プレートをはじめ、手彫りで花模様を施したテンプ受けやネジ留めされたゴールドシャトンなど、芸術的な仕上げが施されており、ケースバックから見て楽しむことができる。 ベルトは、サテン仕上げが施されたケースとの相性が考慮されたブラウンクーズー製が採用され、ヴィンテージテイストが際立つ仕上がりに。価格は660万円が予定されている。
文◎Watch LIFE NEWS編集部