大谷翔平選手（中央）と水原一平容疑者（すぐ右）（３月16日、ソウル）

（ブルームバーグ）： 米大リーグ（ＭＬＢ）、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳で、銀行詐欺の罪で刑事訴追された水原一平容疑者が12日、ロサンゼルスの司法当局に出頭した。水原容疑者はいったん拘束された後、裁判所での手続きを経て保釈された。ＡＰ通信が報じた。

水原容疑者の弁護士マイケル・フリードマン氏はその後、同容疑者が「責任を果たすことができるよう、できる限り早急にこの件を決着させるため政府と合意に達する」ことを希望しており、「大谷選手とその家族、ドジャース、ＭＬＢに謝罪したいと願っている」とする声明を発表した。

ＡＰ通信によれば、水原容疑者は保釈の条件などについて、連邦地裁判事から理解したかどうか問われたのに対し、「イエス」と答えていた。また、ギャンブル依存症の治療を受けるよう判事から命じられた。

米司法省は水原容疑者について、賭博で膨らんだ借金を返済するため大谷選手から1600万ドル（約24億5000万円）余りを盗んだとしている。罪状認否は５月９日に行われる。

一方、大谷選手は米紙ロサンゼルス・タイムズに対し日本語で、司法省の捜査にとても感謝していると話すとともに、野球に専念したい意向を示したという。

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