試して分かった「Core Ultra 200V」の実力! Intelの新型CPUはゲームチェンジャーだと思ったワケ 現行ノートPCとの決定的な違いは?
いろんな意味で今までの「Intel CPU」の常識を打ち破っている
筆者は今、Core i7-1280P(Pコア6基12スレッド+Eコア8基8スレッド)と32GBメモリを搭載するモバイルノートPCをメインとして使っている。今回のレビューに合わせて、このPCで久しぶりにPCMark 10を完走させたところ、総合スコアは5340ポイントとなった。 それに対して、今回レビューしたZenbook S 14(UX5406)のCore Ultra 7 258Vモデルの総合スコアはスタンダードモードで7142ポイント。バッテリー駆動時でも4887ポイントと、メインのモバイルノートPCと大差がない。 子細にスコアを見てみると、内蔵GPUのパフォーマンスも問われる「Productivity」「Digital Content Creation」において大きく引き離されているようで、日常使いを見る「Essentials」ではそこまで決定的な差はない。 とはいえ、“たった”2年の差、しかも物理的なCPUコアが6基も多いのにここまでコテンパンにやられてしまうと、「自分のノートPCとは一体何なのだろうか……」という思いにどうしても駆られてしまう。 今回のテストを通して分かったことは、CPUコアにばかり目を向けていてはいけないのだということ。SoCは“バランス”が大切なのだ。そういう意味では、Core Ultra 200VはIntelアーキテクチャのCPUにおける大きな“ゲームチェンジャー”といえるのかもしれない。 これからモバイルノートPCの購入を考えている人は、家電量販店などでCore Ultra 200Vプロセッサ搭載モデルと、従来のCore Ultraプロセッサ(シリーズ1)、あるいはさらに過去世代の同等クラスのCPUを搭載するノートPCとよく比較してから購入しよう。Core Ultra 200Vプロセッサは、それくらいビックリする存在だ。
ITmedia PC USER