友人が「児童手当」でディズニーに行くそうです。私は「貯金」が一般的だと思っていたのですが、実際は「貯めずに使う」という家庭も多いのでしょうか?“子どものため”なら使いみちは自由でしょうか?
子育て中の家庭に対する国の支援の一つとして、児童手当があります。 中学生までの子どもを持つ家庭に一定額が支給される(2024年6月時点)もので、お金の使い道は各家庭に委ねられています。 「将来の子どもの教育費のために貯める」という家庭も多いようですが、なかには「子どもの遊興費に使う」という家庭もあります。本記事では、児童手当の概要や各家庭における主な使い道について解説します。 ▼「3人目3万円」に思わぬ落とし穴! 2024年12月に前倒しになった「児童手当拡充」の注意点
児童手当とは
児童手当は、子育て中の家庭を支援するために国から支給される手当です。 2024年6月時点で、支給対象となるのは0歳から中学校卒業までの子どもの養育者です。支給額は子どもの年齢や第何子に該当するかによって異なります。子ども1人あたりの児童手当月額は次のとおりです。ただし養育者の所得によっては減額されたり支給されなかったりします。 ・3歳未満:1万5000円 ・3歳以上小学校卒業前:1万円(第3子以降は1万5000円) ・中学生:1万円 児童手当は毎月支給されるわけではなく、4ヶ月分がまとめて6月・10月・2月に支給されます。例えば家庭に1歳と5歳の子どもがいる場合、支給月に10万円(2人分2万5000円×4ヶ月)が振り込まれる計算になります。 なお2024年10月からは児童手当が拡充されます。対象者は高校卒業(18歳に到達してから最初の3月31日)までの子どもとなり、第3子以降の支給額は増額されます。他にも所得制限が撤廃され、2ヶ月に1回の支給になるなど、より子育て世帯に寄り添った制度となります。
児童手当は「子どものため」に支給されるもの
こども家庭庁によると、児童手当が支給される目的は、「次代の社会を担う児童の健やかな成長に資すること」とされています。子育てにおいて重要な責任を持つ養育者に現金を支給することで経済的な負担を軽くし、子どもの生活を安定させることが本来の趣旨です。 制度の趣旨から考えると、児童手当は「親のため」ではなく「子どものため」に使われるのが望ましいといえるでしょう。