友人が「児童手当」でディズニーに行くそうです。私は「貯金」が一般的だと思っていたのですが、実際は「貯めずに使う」という家庭も多いのでしょうか?“子どものため”なら使いみちは自由でしょうか?
児童手当の使い道は各家庭の自由
児童手当をどのように使うかは各家庭の自由です。使い道が限定されていないからこそ、他の家庭の児童手当の使い道が気になる人もいるでしょう。内閣府が実施した「児童手当等の使途に関する意識調査」(平成30~31年)を見てみましょう。 「児童手当をどのような使い道に使ったか(使う予定か)」を複数回答で聞いたところ、児童手当を「子どもの将来のための貯蓄・保険料」として使っている家庭が57.9%と最も多い結果でした。次いで「子どもの教育費等」が27.5%、「子どもの生活費」が22%です。 そして「子どものおこづかいや遊興費」に児童手当を使用しているのは6.7%という結果でした。割合としては決して大きくはないものの、児童手当を子どもの娯楽のために使う家庭も一定数いるということです。
それぞれの使い道にメリットがある
児童手当の使い道は、家庭の経済状況や価値観によって大きく異なるものです。 児童手当を貯金や保険に充てることで、将来の教育費などを計画的に用意できます。また習い事などの教育費に使うことで、子どもの知識の向上に役立てられるでしょう。 一方で子どものための娯楽に使うことが決して悪いわけではありません。遠出したり旅行したりすることは子どもにとっても特別な思い出となり、経験にもなるでしょう。「子どもの健やかな成長」に役立っているといえるのではないでしょうか。
まとめ
児童手当をどう使うかは各家庭の自由ですが、制度の趣旨を考えると「子どものため」に使われるのが望ましいでしょう。それぞれの家庭の状況に応じて使い道を決めるのが最適です。 児童手当は「貯金派か、使う派か」など聞かれることがありますが、どちらの使い方にもそれぞれのメリットがあります。「〇〇円は貯金して、△△円は旅行に使う」など複数の使い道で活用することもできます。ご家庭にとって最もバランスの取れた使い方を考えてみてくださいね。 出典 こども家庭庁 児童手当制度のご案内 こども家庭庁 成育局成育環境課 児童手当室 全国こども政策主管課長会議 内閣府 教育・保育に関する報告・データベース 「児童手当等の使途に関する意識調査」(平成30~31年) 執筆者:山田麻耶 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部