【ジャパンC】ドゥレッツァ6枠10番 内枠有利も侮れない 先行して切れる脚を使える最高の展開を期待
◆第44回ジャパンC・G1(11月24日、東京競馬場・芝2400メートル)枠順決定 【データで見る】ドゥレッツァの血統、戦績 第44回ジャパンC・G1(24日、東京)の出走馬と枠順が21日、確定した。1週間を通してレースを深掘りする「考察」も大詰め。担当の角田晨記者は、枠順のデータにとらわれず展開や並びを考慮してドゥレッツァに注目。 過去10年のジャパンCは4番ゲートまでの馬が7勝を挙げており、内枠有利と思われている。しかし、勝った馬を見るとイクイノックス、コントレイル、アーモンドアイ(2回)、キタサンブラック、エピファネイア。単勝1ケタ台に支持された実力馬が順当に勝っているだけ。 17年のシュヴァルグランこそ単勝13・3倍だったが、5番人気と大波乱ではない。逆に15年に1番人気だったラブリーデイは1番ゲートで3着に敗れており、鉄板とはとても言えない。 確かに2400メートルの長丁場で経済コースを通れるのは有利。過去5年間の同コース勝率を見ると、1枠が10・8%と1位だが、2枠は5・7%の最下位。一方で大外8枠も8・5%と悪くなく、内か外かだけで判断するのは早計だろう。14頭立ての今回は、テンの速さや並びを加味する必要がある。 最内枠には欧州馬のゴリアット。スタートにムラがあり、じかに見たゲート審査でもダッシュはもっさりとしていた。2番ゲートのブローザホーンもテンが速いタイプではなく、3番ゲートのドウデュースはもまれ弱い馬で後方に下げての大外一気が濃厚。ジャスティンパレスも発馬が遅く、内枠勢はみなポジションが取れる馬ではない。 10番ゲートだがドゥレッツァが楽に好位を取れそうだ。2勝クラスで4角3番手から見せた上がりは32秒7。明確な逃げ馬がいない今回はスロー~遅めのミドルペースの可能性が高く、最後は決め手比べになる。先行して切れる脚を使えるこの馬にとっては最高の展開だ。前走は海外で61キロ、2走前は熱中症&骨折で度外視可能。まだ底は見せておらず、侮らない方がいい。(角田 晨) ◆2ケタ馬番は苦戦 近10年で勝利したのは15年(15)ショウナンパンドラ1頭のみ。2着は16年(12)サウンズオブアース、22年(15)シャフリヤールの2頭。3着は4頭で【12471】と勝率1・3%、連対率3・8%、3着内率9・0%。1ケタ馬番は【98667】で勝率10・0%、連対率18・9%、3着内率25・6%。
報知新聞社