クリスタル・パレスとチェルシーの一戦はドロー [写真]＝Getty Images

　プレミアリーグ第20節が4日に行われ、クリスタル・パレスとチェルシーが対戦した。 【ゴール動画】チェルシーとパレスは互いに1点ずつを奪い合う 　クリスタル・パレスは前節終了時点で4勝8分7敗で勝ち点「20」の獲得にとどまっており、現在の順位は15位。開幕から8試合連続で白星から遠ざかったことが影響しており、残留争いに巻き込まれている。だが、前節は最下位に沈むサウサンプトンを2－1で破っており、今節は上位チームとの対決ながらも、ホーム2連戦で今季プレミアリーグでは初の連勝を目指す。 　一方、チェルシーは新たに就任したエンツォ・マレスカ新監督の下で、ここまで10勝5分4敗で勝ち点「35」を積み上げるなど悪くないシーズン前半戦を過ごしている。順位も4位につけているが、直近のプレミアリーグでは3戦未勝利、2連敗中と足踏みが続いている。アウェイの地で連敗をストップできるか否かに注目だ。 　そんな両チームが激突する試合において、クリスタル・パレスに所属する鎌田大地はベンチからのスタートとなった。試合の均衡が破れたのは14分のこと。チェルシーはレヴィ・コルウィルからの縦パスを起点に攻撃へ転じると、左サイドで待っていたジェイドン・サンチョはボールをスルーし、自ら動き直してスペースを突破。深い位置まで侵入し、相手を引きつけて中央へ繋ぐと、ペナルティエリア内で待っていたコール・パーマーはタイミングを見て左足でシュートを流し込む。チェルシーが“エース”の一撃で先手を取った。 　その後もチェルシーが主導権を握り、ニコラス・ジャクソンやペドロ・ネトらがフィニッシュまで持ち込むシーンを構築。対するクリスタル・パレスも、前半の終盤に差し掛かるとエベレチ・エゼを中心にゴールへ迫ったが、決定的なシーンは少なく、前半はこのままチェルシーの1点リードで終了した。 　後半に入ると、最初のチャンスを作ったのはクリスタル・パレス。49分、中盤からボールを持ち運んだイスマイラ・サールが右サイドへスルーパスを送り、高い位置を取ったダニエル・ムニョスがマイナスへ折り返すと、ジャン・フィリップ・マテタの相手を引きつける動きによってマイナスのエゼがフリーに。ダイレクトで右足を振ったが、ここは枠を捉えきれない。 　勢いに乗ったクリスタル・パレスはその後も敵陣で過ごす時間を増やし、55分には敵陣右サイドでのフリーキックでエゼがクロスボールを送ると、クリス・リチャーズがヘディングシュート。強烈な一撃は枠を捉えたが、ここはGKロベルト・サンチェスがビッグセーブでゴールを割らせない。 　対するチェルシーもネトやパーマーがチャンスに繋がりそうなシーンに絡むも、なかなか追加点を奪うことはできない。同点を目指すクリスタル・パレスは69分、シェイク・ドゥクレを下げて鎌田を投入。直後にはエンソ・フェルナンデスやジャクソン相手にピンチを迎えるも、1点差は変わらずに終盤へ向かっていく。 　それでも、試合はこのままでは終わらない。ピッチ中央付近でパーマーからボールを奪ったムニョスが前方へ繋ぐと、サールからのスルーパスでボックス左のスペースへエゼが侵入。折り返しをマテタがダイレクトで押し込み、クリスタル・パレスが試合を振り出しに戻した。 　試合はこのままタイムアップ。この結果、クリスタル・パレスは今季初の連勝とはならなかったものの、3戦無敗として、徐々に勝ち点を積み上げることに成功している。一方のチェルシーは、これで4戦未勝利となり、またも白星を逃す結果となった。 　この後、両チームはFAカップ3回戦の戦いが控えている。クリスタル・パレスは12日にホームで3部のストックポートと、チェルシーは11日にホームで4部のモアカムと、それぞれ対戦する。 【スコア】 クリスタル・パレス　1－1　チェルシー 【得点者】 0－1　14分　コール・パーマー（チェルシー） 1－1　82分　ジャン・フィリップ・マテタ（クリスタル・パレス）