国連本部を東京に「ATMでは駄目」小池都知事会見6月24日(本文2完)
厳しい暑さが予想されるが、都民に何を呼び掛けるか
NHK:失礼します。NHK、稲田です。2点お伺いします。1点目は、今日も真夏日が予想されていますけれども、あす、あさって、都心でも33~34度といった極めて厳しい暑さが予想されています。それで選挙公示日とかは、ちょっと肌寒い、雨が降るような最高気温25度といったところから1週間足らずで10度ぐらい上がるという状況ですけれども、こうした変化、安全に過ごしてもらうために、都民にどういった呼び掛けをされるのかというのをまず1点お伺いします。 それから2点目、知事、選挙公示の際、国連本部を東京に誘致ということを一度おっしゃいましたが、これは都の政策として推し進めていくお考えなのか、どれほどエネルギーを注いでこれをやっていこうというふうにお考えなのかお聞かせください。 小池:最初の気候変動は今年に限ったことではありません。世界中をいきなり熱波が襲って、先週ぐらいはパリ辺りで40度という温度、気温だったと聞いております。そしてわが国においては、先ほどの都のHTTのキャンペーン、これを有効に生かしていただきたいし、また、先ほど申し上げましたように熱中症というのはご自宅内で起こる可能性が高い。ですからうまく活用していただいて、必要なときは動かす、エアコンを。そして扇風機も活用する。あとコロナで言うと換気の話もありますので、まさに両方を考えながら、そしてお部屋の室温など注意をしながら対応していただきたい。自らの健康を自らで守るように工夫をして、文明の利器を活用していただきたいと、そういうアナウンスメントをしていきたいと思います。
日本は国連憲章で敵国条項に入れられている
また、先ほどの東京電力との連携の中には、例えば東電のでんき予報というのがあります。あれを東京都のホームページでも流すことによって、今日はどれぐらいの電気の需要があるんだろうか、今どうなってるんだろうか、そういうのが分かる。一方で、東京電力のほうで都が取り組んでいるHTTキャンペーンについて紹介をしていくというような連携を取ることで進めていく。 それから私、東京の外交官と話をして。どうして東京にニューヨークにある国連本部を持ってこないのかっていう話が出まして、非常に示唆に富むことだと常々思っております。今、ウクライナの問題で、安保理の常任理事国であるロシアですね。議長になって、このウクライナ情勢の安全保障理事会を開くなど、非常に、安保理っていうのはどういう役目なんだろうと。そして肝心なところでveto、拒否権が出る。何も決まらない。拒否権の出し方について、この間、先日、決議がされたようなんですけれども、それについて根幹的なものとは思えない中、皆さん、それを抱きながら、たぶん、まずはっていう形をつくられた。 わが国はこれまで分担金っていうのを、経済規模に応じて分担金を払って、かつては世界で第2位、そしてまた着実に支払いをする国として存在をし、お金は出すけれども、日本人職員もあまりいないし、口は出さないような、そういう状況が続いてきた。今回、安保理の中で非常任理事国の議席を2年間確保できたという。しかしながら国連そのものが、日本人大好きですけれども、これは、わが国はずっと国連憲章で敵国条項の中に入れられている。enemy-state clauses。その中に日独伊ほか、何国かは敵だとみなされている、その国連憲章に明確に記されて、1文字も変わらないわけです。そういう中で着々とお金を払っている。 もうこの際、ニューヨークの国連本部、東京に、国内に移して、本当の意味の外交力を発揮してもらう場を自ら確保していく。これも国連の中で賛成が、過去、できないと。難しい話。まずアメリカと連携しながら、かつ、【*******00:40:32】いくぐらいの大きな政治をしてほしいという、そういう意味で申し上げております。ATMでは駄目だと。このことは、国民の皆さんは、多くはそう思っておられるんじゃないでしょうか。世界は大きく変わって、BRICsなんかでも会議がまた進んでいる。そういう中で日本がtentativeな非常任理事国の一員となっただけで満足しているかどうかということが課題。