パリ五輪金の性別騒動ボクサー、「体内に埋もれた睾丸」の医療報告書流出 「金メダルを剥奪しろ」の声も
今夏のパリ五輪ボクシング女子66キロ級で金メダルを獲得したイマネ・ヘリフ(25=アルジェリア)が生物学的に男性であるとの医療報告書が流出し、再び性別騒動に発展している。 インド紙ヒンドゥスタンタイムズなどが報じたもので、報告書はフランス人ジャーナリストのジャファル・アイト・アウディア氏が入手。昨年6月にパリとアルジェの病院が作成した報告書では、ヘリフの体内には子宮がなく、精巣や体内に埋もれた睾丸(こうがん)が存在しており、通常なら男性が持つXY染色体が確認されたという。 ヘリフは昨年、国際ボクシング協会(IBA)主催の世界選手権(ニューデリー)における性別適格検査で不合格となり、決勝への進出が認められなかった。IBAはXY染色体を持つ個人を男性と規定しており、クレムレフ会長は「ヘリフはXY染色体を持っていた」と発言している。一方、組織運営の問題からIBAを資格停止処分としている国際オリンピック委員会(IOC)は、出生時から女性であるとしてヘリフのパリ五輪出場を認めた。大会中には出場をめぐり性別騒動が巻き起こり、「元男性」「トランスジェンダー」などと誤った情報も拡散された。 医療報告書の流出を受け、SNSではヘリフの金メダル剥奪を要求する意見などが続出。英国のジャーナリスト、ピアース・モーガン氏は「我々が言ってきたことが裏付けられた。ヘリフは生物学的に男性だ。金メダルは剥奪され、最も優秀な女性選手に授与されるべきだ」とX(旧ツイッター)に投稿。クリケットの元スター選手、ハルバジャン・シン氏もXに「金メダルを返還せよ。これはフェアじゃない」と記した