車窃盗の最新手口…CANインベーダーに変わる“ゲームボーイ”とは?バイク窃盗も急増
■人気、昭和の旧車バイクが…
そして近年、深刻な状態にあるのが急増するバイクの窃盗です。大阪市内の防犯カメラ映像。フードとマスクをした人物が窃盗犯です。バイクを動かしたその時…。 深夜にもかかわらず、まるで見ていたように2階にいたバイクの持ち主が「お い!」と声を掛けます。その理由は…。 窃盗犯にバイクを狙われた男性 「この防犯カメラは人感センサー付きで、スマホに通知が来るようになっている。おかしいなと思ってスマホの(画像)で確認してみたら、まさに犯人が盗もうとしているところでした」 リアルタイムで送られてくる動画のおかげで無事バイクを守ることができました。去年のバイクの盗難件数は、およそ1万件。前年比25%以上も増えています。 今年3月には人気の名車が盗まれ、その後オーナーが懸賞金100万円をかけて話題になりました。 神奈川県伊勢原市の住宅街。被害者がバイクを置いていたのは、実家の倉庫の中でした。 バイクを盗まれた ゆはらたつやさん 「バイクはここにちょうどありまして、前向きに駐車してありましたね」 盗まれたのは、3年前におよそ120万円で購入した1974年式のバイク。昭和生まれの旧車で、現在300万円以上で売られていることもある人気の車種です。ゆはらさんは日ごろからバイクの整備に勤しんでいました。 しかし、3月の中旬…。 ゆはらさん 「家族が『バイクないぞ』って連絡してくれて。いや~、もう、ショックというか。まず、嘘だろって思ったんですよ。ショック過ぎて、言葉が出なかったですね」
■バイクの保管場所、発信機も熟知か?
警察に通報し、SNSで情報提供を呼び掛けましたが、有力な情報が得られないままおよそ3週間が経過。そこで、ゆはらさんは決意します。 ゆはらさん 「もう、家族が誘拐されたと本当同じぐらいですね。100万円で見つかるんだったら全然、自分苦じゃないし。また同じ自分が愛したバイクが戻ってくるのだったら、もう全然構わないです」 愛車に懸賞金100万円をかけることにしたのです。その一方で、ゆはらさん自らも愛車の捜索を続けます。 ゆはらさん 「家の周りのどこに防犯カメラがあるかとか確認して」 倉庫を出て西側の道路には防犯カメラが複数設置されていましたが、バイクを運ぶ様子は一切映っていませんでした。そのことから、犯人は防犯カメラのない東側の道路を通ったと考えられます。 ゆはらさん 「倉庫、こっちなんですけど、道からは絶対に見えないので」 さらに、道路と敷地の間には高い生け垣があり、倉庫の手前に大きな木が植えられているため、外から見ることはできません。 また、バイクには発信機を取り付けていたのですが…。 ゆはらさん 「家から離れると通知が来るはずなのに来なかった」 これは、発信機から最後に送られてきた通知。倉庫の周辺を示していました。犯人は、発信機の存在を知っていて運び出す際に破壊した可能性があるのです。バイクの保管場所やセキュリティーについて熟知していた人物なのでしょうか?