「餃子の王将」、値上げ効果で初の売上高1千億円超え 客数伸び2年連続で過去最高
「餃子の王将」を展開する王将フードサービスが15日発表した令和6年3月期連結決算は、売上高が前期比9・0%増の1014億円と2年連続で過去最高を更新し、昭和42年の創業以来初めて売上高が1千億円を超えた。 新型コロナウイルス禍後に回復した外食需要を取り込み、持ち帰り利用も好調だった。原材料価格や人件費が上昇し、一昨年から昨年にかけてメニューを3度値上げしたが、客数が伸び、月単位の全店売上高は今年3月まで26カ月間連続で同月比で過去最高を上回るなど快進撃を続けている。 本業のもうけを示す営業利益は28・9%増の102億円、最終利益は27・3%増の79億円。営業利益は平成22年3月期(107億円)、最終利益は令和4年3月期(88億円)に次ぐ高水準となった。 会見した渡辺直人社長は好業績の理由について「いま求められているものは少々高くても安心・安全でおいしいもの。そう考えて(調理)レベルを上げる研修などをし、発信したことがお客さまに評価いただけた」と述べた。 7年3月期は売上高が8・4%増の1098億円と3年連続の過去最高更新を予想する。