【特集】関西から“杜の都”へ ~全日本大学女子駅伝 関西代表校~
大学日本一を争う“杜の都駅伝” 関西の代表校が決定
毎年秋に“杜の都”・仙台で開催される第42回全日本大学女子駅伝対抗選手権大会。全6区間38.0kmを、仲間とたすきを繋いで日本一を争います。 9月28日には、関西の地区予選を兼ねた第34回関西学生対抗女子駅伝競走大会が神戸しあわせの村で行われました。全6区間33.0kmの勝負。21チームがしのぎを削りました。すでに全日本への出場権を得ている立命館大学・大阪学院大学・関西大学の3つのシード校を除く最上位1校に残り1枠の出場権が与えられます。「あすリートPlus」は、熱いレースの模様を追いかけました。
盤石の3強が先頭を行く1区の闘い
序盤からシード3校が先頭となった1区。中でも、3連覇中の立命館大学が幸先のいいスタートを切りました。去年の全日本大学女子駅伝で区間賞の実力者である4年生・中地こころ選手が後続を突き放してトップでトラックに戻り、2区を走る1年生の森安桃風選手へとたすきを繋ぎます。強さを見せつけました。レース直後、中地選手は最後の駅伝への思いを語りました。 中地「4年生で最後の駅伝ということもあって、絶対に優勝したい。私は1区で流れをつくることが役目でした。2区の森安選手は1年生で不安な気持ちとかプレッシャーもあるかなと思ったので『落ち着いて』と声をかけました。1年生らしくフレッシュで元気よく走ってもらえたら」 2番手でたすきを繋いだのは関西大学2年生の前田彩花選手。3番手には大阪学院大学4年生の依田来巳選手から2年生の依田采巳選手、姉妹でのたすきリレーとなりました。 4番手には、中距離の競合・園田学園女子大学。今年日本インカレで800mと1500mの二冠を達成した4年生の渡辺愛選手が健闘しました。
エース区間3区 ライバルの背中を捉えた大阪学院大学
各校エースが走る3区は、トップの立命館大学3年・土屋舞琴選手のすぐ後ろを、順位を上げてきた大阪学院大学4年の永長里緒選手が追いかける展開となりました。永長選手は9月の日本インカレで10000mと5000mで3位に入賞しています。大会前、駅伝への思いを語っていました。 永長「去年の駅伝は優勝が見えていたんですけど、逆転されてしまって悔しい思いをしたので…。今まで自分が走ったレースでは先頭でゴールしたことがないので、少しでも立命館大学に背中を見せられるようにチーム一丸となって頑張っていきたいです」 駅伝シーズンへ向けてコンディションを上げてきた永長選手が、立命館大学との中継地点の14秒差を3区前半で逆転。圧巻の走りでその差をさらに広げ、宣言通りライバルに背中を見せつけました。 3位争いは、2区で順位を上げてきた兵庫大学4年生・キャプテンの長岡あず選手が園田学園女子大学と関西大学を抜き、出場校争いのトップに立ちました。気持ちを込めた走りで、笑顔で後続にたすきを渡します。