「リカルドに対して優位に立っていた」4戦ぶりポイント獲得の角田裕毅を欧州メディアが評価 チームTDも称賛「ユウキは力強いレースをした」【F1】
F1第11戦イギリスGP決勝が7月7日、シルバーストンサーキットで行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンが今季初優勝を果たした。ハミルトンは2021年サウジアラビアGP以来となる2シーズンぶりとなる通算104勝目を飾った。 【動画】戦慄のクラッシュシーン…F1モナコGPで起きた衝撃的瞬間をチェック スタート時より天候が目まぐるしく変化し、序盤から各チームがタイヤ交換のタイミングを計りながらレースが展開され、ハミルトンとともに、マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンなどにより、最後まで激しい上位争いが繰り広げられた。3位にはノリス、2位には終盤で猛追をみせたフェルスタッペンが入った。 また、このレースではRBの角田裕毅が10位でフィニッシュし、4戦ぶりの入賞を果たしている。予選13位の角田は、オープニングラップで2台を抜いて11位へとポジションアップするなど好スタートを切り、レース中盤にも一時は9位まで順位を上げた。46周目にウイリアムズのアレクサンダー・アルボンに抜かれ10位に落ちるも、そのポジションのままチェッカーを受け、1ポイントを獲得した。 久々にトップ10でレースを終え、チームにポイントをもたらした角田。英モータースポーツメディア『PITPASS.com』では、角田がイギリスGPを振り返ったコメントが紹介されている。 角田は、「いいレースだったが、タフなレースだった。フリープラクティスでのペースから、ドライ・コンディションでポイントを獲得するのは難しいと思っていたので、ウェット・コンディションのおかげで前のクルマとの差を小さく保つことができたと思う」などと述べている。 またトピックでは他にも、RBのジョディ・エギントン・テクニカルディレクターが語った総括も掲載されており、「今日は天候の影響も確かにあったが、全体的には適切なタイミングで適切な判断を下し、それがポイント獲得に大きく貢献したと思う。ユウキは今日、力強いレースをした。オープニングラップで2、3回パスし、前のマシンを追うための十分なペースを維持していた」として、角田のパフォーマンスを称える言葉を並べた。 さらに、英メディア『CRASH』でも日本人ドライバーの走りを称賛しており、「ツノダは1ポイントを獲得し、非常に印象的な週末を過ごした。彼は(ダニエル)リカルドに対して明らかに優位に立っていた」と13位に終わったチームメイトとの差にも触れながら、結果を評している。 コースコンディションが変化する中、チームと角田の冷静な判断がポイント圏内でのフィニッシュに繋がったことは間違いない。この日の堅実な走りを今後も継続していくことにより、後半戦のレースでも、より上位での争いが期待できるだろう。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]