「年末年始で洗脳が解けました」退職代行の依頼が昨年比5倍以上で過去最多…利用者が明かした“ギブアップ”のワケ
多くの企業で仕事始めとなった1月6日、退職代行サービス『モームリ』では過去最高の依頼が寄せられた。今回の年末年始の休みは12月28日から1月5日で、“奇跡の9連休”とも言われていただけに、仕事にいくのが億劫になってしまった人が例年以上に多くいたようだ。 【画像】ぼろぼろのスーツ姿でうなだれる男性
これまでの過去最高180件を記録した日とは…
モームリによると、1月6日の退職代行依頼数は256件。これまでの1日の最高件数は180件だっただけに、大幅な記録更新となった。その内訳は正社員 202名、パート・アルバイト24名、契約社員18名、派遣社員11名、雇用形態不明1名。 退職代行を使った理由についてはそれぞれ、 「職場で倒れ、点滴を打ったあとに働かされた」 「1番下の立場の人や仕事が出来ない人が必ず悪口の標的になり、自分が辞めるというと『他で働けなくさせるよ』と言われた」 「上司が感情的で逆上する人なので仕返しが怖く、その上司が近隣に住んでいるため」 「社内で怪我をした際に会社ではなく自宅で怪我をしたことにしろと隠蔽を指示された」 「しんどくても人前だと元気を装ってしまい相談できなかった」 などと明かされている。 退職の理由は人によって大きく違えど、この日に決めた理由はやはり、大型連休明けということが大きく関係しているだろう。モームリを運営する株式会社アルバトロスの担当者に、内情を聞いた。 「昨年の仕事始めのころと比較しますと、2024年1月4日が47件、1月5日が50件程度だったので、今年は5倍以上の依頼をいただいております。もともと年明けは平時よりもかなり多くの依頼をいただいているのですが、それでも今年は昨年と比べると比べ物にならないほどの件数となっていますね」(株式会社アルバトロス担当者、以下同) ちなみに、これまでの1日の最高件数180件を記録したのは、昨年の7月1日。意外にも、大型連休明けといった、特別に区切りがある日ではなかった。 「こちらに関しましては、当社サービスを昨年4月頃からメディアで取り上げていただく機会がとても増えましたので、その影響で7月1日というのが1番伸びたのかなと考えております。月初だったのと、新卒の方が入社されて、退職を考える方が1番多かったタイミングだったのかなと思います」