理系科目が苦手になってしまう最大の理由は? 「文系・理系」を選ぶそれぞれの学生の本音
大学進学に備えて、まず問題となるのは「文系か理系か」。学校によっては、高校入学後の早い段階で、この「文理選択」を迫られることになります。進学先を決めるための、大きな岐路に立ったとき、子どもたちはどのように選ぶのでしょう。 【データ】「内申点の高い中学生は筆箱が軽い」は本当? 人気講師が教えるデータと実際 日本最大級の学習管理アプリ「Studyplus」を提供している、Studyplusトレンド研究所の協力のもと、学生たちの「いま」にフォーカスしてみました。様々なアンケート結果をもとに、ナマの声をお届けします。
教科に苦手意識を持つのは小中学生から
教科別に見てみると、理科以外は小中学生で7~8割、理科は小中学生で約半数、高校3年間で苦手になる割合が4割強となりました。 逆に「その教科が好きになったのはいつか?」という問いでは、どの教科もおおむね「小中学生のときに7割」という結果が出ました。 英語・文系・理系、どの教科をとってみても、小中学生のときの「学び」がその後の進路を方向づける、と言っても過言ではないでしょう。
理系が苦手になるのは「難しい」から
なぜ、子どもたちは理系が苦手になってしまうのでしょう? その理由を聞いたところ、数学・理科ともに、約半数の子どもが「難しい・できないから」と答えました。 ちなみに、「難しい・できないから」という回答は、英語・国語は30%台、社会は10%台だったので、理系科目は「できないから苦手になる」傾向が強いと言えます。 数学では特に、「計算ができない」と答える子が1割近くもいて、早い段階でつまずいてしまっています。しかし数学は、基礎を怠ると後々の挽回が難しいもの。「授業スピードが早くて理解できない」「学んだことを応用できない」といった声もあり、いかに基礎を固めておくか、というのがカギになりそうです。 また、理科については、高校進学後に物理や化学といった科目に細分化し、難易度が上がったために苦手になっていく子が多くみられました。目に見えない物理の世界、暗記しなければならない化学。たしかに小中学校のときの理科とはちがって、「難しい」というイメージがあります。その壁を乗り越えるのは、なかなか大変かもしれませんね。