航空会社「ジェイキャス」が県と連携協定 富山・関空便2026年春の就航目指す
KNB北日本放送
富山空港と関西国際空港を結ぶ定期便の、2026年春の就航を目指す航空会社「ジェイキャスエアウェイズ」と県が、きょう、観光の促進や交流人口拡大などで連携する協定を結びました。会社側は「新幹線並みの料金で毎日運航させたい」と意欲をみせました。
■富山―関空 2026年春の定期便就航目指す
県と協定を結んだのは東京の航空会社ジェイキャスエアウェイズです。 2026年春に富山空港と関西国際空港を結ぶ定期便の就航を目指しています。 ジェイキャスエアウェイズ梅本祐紀代表取締役「2026年の春に就航をかなえて、そこから生まれる人流をしっかり地域創生につなげていく」 協定では、富山関空便の就航を見越して富山空港の路線が増えることによる富山の魅力向上や情報発信、国の内外からの観光客の誘致に連携して取り組むほか、県が力を入れる県内での会社の立ち上げ=起業についても取り組みます。 県は、現在力を入れるスタートアップ企業を集中支援するプログラムに、今年ジェイキャスを選んでいます。 新田知事「やはり空港にとって路線が増えるというのは大きなことでありまして、今回の連携協定でそういう路線の増に資することになる」
■ジェイキャス「今後は資金調達と国交省の認可」
ジェイキャスは、前身の会社が2019年に富山関空便の計画を発表し、2021年の運航開始を目指していましたが、新型コロナの感染拡大で断念していました。 現在はまだ航空路線を開設していませんが、関西国際空港と富山および鳥取県の米子を結ぶ便の就航を目指しています。 計画では座席数は70席程度で1日3往復、料金は1万円前後で季節による料金変動制とし、採算ラインは搭乗率60%としていて達成できるとみています。 会見で会社側は先週、機体のリース契約を結んだとして就航に自信を見せました。 ジェイキャスエアウェイズ白根清司代表取締役「これで確実に事業は前に進むと考えております。今後は資金調達と国土交通省の認可をとると 、これが残っておりますけども、2026年の春に向けて頑張ってまいりますので」 就航への資金調達については、これまでに県内企業からの3億円を含む6億5000万円を調達していて、今後、事業に必要な50億円を目指すとしています。