授業中座っていられる? 話を聞ける? 発達特性のある子の、後悔しない就学準備【「こども発達LABO.」にしむら夫妻に聞く!前編】
「座っていられる」ことは遊びでトレーニングできます!
Q:授業中に座っていられるようになる方法はありますか? A:座っていられない原因を探って。「座って」楽しいことを 小学校での授業はだいたい45分間。その間、「座っていられるか」は、たくさんの親御さんが心配されるお悩みです。 以前の取材(関連リンク参照)でもお話ししましたが、座っていられない子に関しては、まずは、なぜ座っていられないのが、その原因をみつけてあげることが最優先です。座っているよりも動いているほうが落ち着くのか、座るための持久力が低いのか、よくお子さんを観察してあげてください。 持久力が低い場合は、トレーニングが必要になります。おすすめは公園です。全く関係ないように思えますが、公園の遊具を満遍なく使って遊ぶのも持久力トレーニングになります。 例えば、滑り台を滑るときは姿勢を維持して滑ります。これを繰り返すことで、持久力が鍛えられていくのです。ポイントは、低負荷で長く続けること。座る=体幹のイメージがあり、体操教室で体幹トレーニングをすることが最短のように感じるかもしれませんが、公園遊びでも十分鍛えられます。できる限り、お子さんと一緒に小一時間ほど公園の遊具で遊ぶことを続けてみましょう。 もちろん、室内でも持久力は鍛えられます。まずやることは、体にあった椅子とテーブルを準備すること。そこに座って、子どもができるだけ長い時間、好きな遊びを長く続けられるようにしていきます。折り紙でも塗り絵でも粘土でも、集中してできるように好きな遊びを選んであげてください。 ■時間感覚を身につけることも有効です 時計を使って「長い針が12のところに来たら終わりだよ」などと、座ることの終わりを教えてあげます。1日の流れを説明し、生活のイメージがつきやすいように声をかけていくことも同じことです。 大人にとっては当たり前のことかもしれませんが、学校に行ったらずっと座っていなければならないと思っているお子さんもいるかもしれません。「休み時間になったらお外で遊んでもいいんだよ」と、座る時間とそうじゃない時間があることも教えてあげましょう。