東大の教授って年収どのくらいもらえるの?東大出身じゃないとなれないの?
日本屈指の名門大学である「東京大学」の教授ともなると、かなりの高給を期待できると考える人もいることでしょう。東京大学への進学も難関ですが、その教授ともなるとハードルがより高いように思えるため、年収も相当だと想定されます。 本記事では、東大の教授の年収がどれくらいかをご紹介するとともに、東大の教授になるために必要な条件についても解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
東京大学教授の年収は「1190万9000円」
文部科学省の「独立行政法人、国立大学法人等及び特殊法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準」によると、令和5年度における東京大学の職位別平均年間給与は表1の通りです。 表1
出典:文部科学省「独立行政法人、国立大学法人等及び特殊法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準」を基に筆者作成 国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、令和5年分の平均給与は460万円とのことです。比較すると、東大教授の年収は約2.6倍にもなります。このことから、一般に東大教授は高年収の仕事といえるでしょう。 また准教授や講師など、東京大学で別の職位に就いている人たちについても、こぞって平均給与より高い水準にあります。
年収2000万円に近い教授もいる
年間給与の分布を見てみると、同じ東大教授の中でも給与の幅に開きがあります。表2は各職位の最高年間給与額と最低年間給与額を示したものです。 表2
出典:文部科学省「独立行政法人、国立大学法人等及び特殊法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準」を基に筆者作成 東大教授の最高年間給与額と最低年間給与額の差は2倍以上もあります。一口に東大教授といっても、実際の年収は個々の状況で異なるようです。ほかの職位についても給与の幅は大きく広がっていました。 とはいえ最低平均給与額でも、日本の給与所得者の平均年収よりは上です。
東京大学の教授になるには東大出身である必要はない
東大出身でないと東京大学の教授になれない、ということはないでしょう。東京大学広報室では教員・研究員の採用情報を掲載しています。そのうち例えば「有機化学講座」の教授の採用項目を見ると、応募資格は以下の通りです。 ・博士の学位を有する者 ・有機化学分野で優れた研究業績がある者 ・大学院生および学部学生の研究指導・教育に十分な能力と意欲のある者 東京大学出身である旨については触れられていません。また東大教授の経歴を見ると、ほかの大学で学位を取っていることからも、東大出身は条件でないといえます。