面接では見抜けない?優秀な人材どう確保?専門家「事実と言語化能力」 ひろゆき氏は「顔・実家の太さ・名前の面白さ」
■採用のプロが見る事実「身につく前に転職する人は努力が消えている」
人事・採用などのコンサル業を営む「人材研究所」代表の曽和利光氏によると、就職希望者は大きくわけて「考え」と「事実」の2つを話すが、「過去の体験も、面接のやりとりも、事実ベースだ。そこから能力や性格、価値観を類推する」として、選考では事実を重視するよう提案する。 しかし多くの面接では、「意見」を聞く現状がある。「将来の目標や、好きな業務は、何とでも言える。徹底的に事実で評価する」ことの必要性を説く。面接の通りやすさと、入社後の働きにギャップがあるケースも珍しくない。「外への関心が高い“外向性”と、堂々としている“情緒安定性”が、面接では高く評価される」とする。 転職履歴が多い希望者はどうか。「能力は繰り返し行わないと身に付かない。40歳でピカピカなキャリアでも、能力のない人がいる。好奇心が多く、いろいろ仕事をやると飽きて、やめてしまう。身に付く前に転職する人は努力が消えている。努力が積み重なると、キャリアはかけ算になる」。
■求められる言語化能力 ひろゆき氏は「採用した後に変わらないものを見極める」
ひろゆき氏は経験則から、人を見極める上で「イケメンか美人」「実家が太い」、そして「名前が面白い」の3点がポイントになると語る。「採用した後に変わらないものを見極める。話は盛る人がいるため、変えられない要素で採用する」。 ひろゆき氏は「実家の太さ」を挙げた理由として、「コネがある人は無茶しない。犯罪するくらいなら、すねをかじる」。また「イケメンか美人」だと、「営業がうまく行くし、社内の雰囲気も良くなる」として、「変えられない要素を聞き出すと失敗しにくい」とアドバイスした。 優秀な人の判断基準は「その会社や仕事にフィットするか否か」だと、曽和氏は話す。その上で、最近重要な評価軸として「言語能力の高さ」を挙げ、「リモート勤務で、時間や空間が非同期に働くなかで、チームプレーをしなければならない。『すべてを言葉にする能力』が必要だ」と指摘する。「無意識でやっていることを、いかに意識的に言語化できるか。暗黙知でやってきた人は没落しつつある」。 (『ABEMA Prime』より)
ABEMA TIMES編集部