EU離脱後のイギリス 重層化する分断と試練
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2020年1月にイギリスが欧州連合(EU)から正式に離脱して2年、移行期間終了からは1年余りが経った。 離脱派が勝利した2016年の国民投票から完全離脱までの5年というもの、イギリスでは国論が離脱―残留で二分され、議会は機能不全に陥り、経済も打撃を受けたのだが、なんとか正式の離脱に漕ぎつけたことで、こうした事態には一応の決着がもたらされたのだろうか。 そして、ボリス・ジョンソン首相が謳いあげたように、イギリスは「グローバル・ブリテン」として新たな成功に向けて船出したのであろうか。
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今井貴子