秋と春が極端に短くなり、四季は"二季"に!? これから日本は猛暑&豪雪の「地獄気候」になる!
■冬はゲリラ豪雪! 夏は基本40℃! しかも、温暖化がもたらす気候の変化は、日本の夏の猛暑化や長期化だけにとどまらない。立花氏が続ける。 「偏西風は夏に北へ蛇行しますが、冬は南へと蛇行します。すると、今度は日本に北の寒い空気が入り込む。しかも、日本の北には極寒のシベリア大陸があります。 夏と同様に偏西風が大きく蛇行するようになり、その寒さが日本に直接来るようになりました。そのため、猛暑でも冬はしっかりと寒くなります。冬が寒いからと温暖化を否定する人がいますが、これも原因は温暖化にあります」 しかし、最近の日本では温暖化の影響によって降雪量が減少し、各地のスキー場が困っているなんて話もよく聞くのだが......。 「確かに日本全体の平均では降雪量は減少傾向にあります。しかし、北海道や東北地方のように、温暖化で気温が2、3℃上昇しても雪が解けないほど寒い地域では、むしろ『ドカ雪』のリスクが高まると予測されています。 その理由は夏に豪雨が増えているのと同様で、海水温の上昇に伴って大気中の水蒸気量が増加するからです。寒い地域では雨の代わりに雪が降ります。それも瞬間的にドカッと降る。要するに、ゲリラ豪雨ならぬゲリラ豪雪がやって来るわけです」 すると、何が起こるか。 「短時間で大量の雪が降ると除雪作業が間に合いません。交通機関がまひし、物流もストップします。家屋の倒壊やインフラの崩壊といったことも生じるでしょう。今年の夏に各地を襲った豪雨被害のようなことが、冬にも起こるようになります」 一方、夏の気温もまだまだ上がっていくという。 「温暖化の影響を巡っては気象学の専門家でもさまざまな見解がありますが、ある程度一致しているのは、『日本の夏は40℃が普通になる』という予測です。これは今だったらトップニュースですが、それがわざわざ騒がれないほど当たり前になります。大阪も名古屋も東京もそうなっていくのです」 夏は40℃が当たり前なんて、とても耐えられそうにない。いったい、それはいつ頃? 「以前なら数十年後なんていわれていたものです。しかし、今は温暖化の進行が専門家の予想よりも早まっています。このままCO2排出量が増え続ければ、私は2040年には40℃社会が到来してもおかしくはないと考えています」