マンUはまたも連勝ならず…カゼミーロが同点弾も、終盤のPKでウェストハムに痛恨黒星
プレミアリーグ第9節が27日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドは敵地でウェストハムと対戦した。 前節、アレハンドロ・ガルナチョとラスムス・ホイルンドの得点によってブレントフォードを2-1で破り、今季3勝目を掴み取ったマンチェスター・ユナイテッド。プレミアリーグでは今季初の連勝を目指す今節は、ここまで2勝2分4敗と苦しいシーズン序盤戦を過ごすウェストハムと敵地で激突した。 試合は立ち上がりの2分、波に乗るマンチェスター・ユナイテッドの若きウインガーがゴールを脅かす。敵陣で縦パスを引っ掛けたクリスティアン・エリクセンがダイレクトでスルーパスを送り、右ポケットに侵入したブルーノ・フェルナンデスがマイナスへ折り返すと、最後はガルナチョが右足を振り抜く。見事に仕留めたかに思えたが、ここはクロスバーに嫌われた。 マンチェスター・ユナイテッドはこの試合最初のチャンスを逃したものの、その後も攻撃に転じるシーンを増やし、ガルナチョやホイルンドが度々ゴールに迫る。だが、GKウカシュ・ファビアンスキの牙城は崩せない。 対するウェストハムはなかなかフィニッシュまで持ち込むシーンを作れなかったが、28分には右コーナーキックからルーカス・パケタがきわどいヘディングシュート。しかし、ここは決めきれず、前半はスコアレスで終了した。 後半へ入ると、最初のビッグチャンスを作ったのはマンチェスター・ユナイテッド。54分、右サイド高い位置を取ったマーカス・ラッシュフォードからのクロスボールに対して、ファーサイドで待っていたガルナチョがダイレクトでボレーシュートを狙ったが、シュートはサイドネットに嫌われる。57分にはホイルンドがボックス手前から思い切り良く左足を振り抜くも、シュートはGKファビアンスキに阻まれる。 ウェストハムもマイケル・アントニオを中心に、古巣対戦のアーロン・ワン・ビサカも積極的な攻撃参加を見せるなど、悪くないシーンを増やしていく。両者なかなかゴールネットを揺らすことはできなかったが、終盤に差し掛かった74分に均衡が破れる。敵陣中央右寄りの位置でギド・ロドリゲスが横パスをインターセプトすると、細かくパスをつないで右サイド大外のジャロッド・ボーウェンへボールが渡る。ボーウェンはマイナスへ折り返すと、走り込んでいたダニー・イングスの右足にはジャストミートしなかったものの、ファーサイドに詰めていたクリセンシオ・サマーフィルが押し込む。昨季のチャンピオンシップ(2部)MVPが今夏の加入後初ゴールを奪い、ウェストハムが先手を取った。 1点ビハインドとなったマンチェスター・ユナイテッドも即座に反撃を開始。アマド・ディアロやB・フェルナンデスが立て続けにゴールを脅かすも、仕留めることはできない。それでも81分、右コーナーキックの2次攻撃の場面で、ディアロが敵陣中央で浮き球のボールを供給すると、ディオゴ・ダロトが頭で折り返し、ジョシュア・ザークツィーがヘディングシュート。枠を逸れたボールをカゼミーロが頭で押し込み、試合を振り出しに戻した。 終盤に慌ただしくなってきたゲームは、このままでは終わらなかった。88分、エドソン・アルバレスがヘッドで山なりのボールをペナルティエリア内に送ると、両チーム入り乱れる混戦が発生。そのなかで、OFR(オンフィールドレビュー)によってマタイス・デ・リフトのハンドが確認され、ウェストハムにPKが与えられた。このPKをボーウェンが右下に沈め、ウェストハムが勝ち越しに成功した。 試合はこのままタイムアップ。厳し目の判定であった印象は否めないが、終盤のPKが勝敗を分け、マンチェスター・ユナイテッドは今季初のプレミアリーグ連勝を逃した。一方、ウェストハムは2試合ぶり今季3勝目を記録した。 この後、マンチェスター・ユナイテッドは30日にカラバオ・カップ(EFLカップ)4回戦でレスターとのホームゲームが控えており、11月3日には次節のプレミアリーグでチェルシーをホームに迎える。一方、ウェストハムは既にカラバオ・カップ敗退を喫しており、2日には次節のプレミアリーグでノッティンガム・フォレストと敵地で対戦する。 【スコア】 ウェストハム 2-1 マンチェスター・ユナイテッド 【得点者】 1-0 74分 クリセンシオ・サマーフィル(ウェストハム) 1-1 81分 カゼミーロ(マンチェスター・ユナイテッド) 2-1 90+2分 ジャロッド・ボーウェン(PK/ウェストハム)
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