悩み、自分だけじゃない 初の児相職員交流会
NPO法人チャイボラ(大山遥代表理事)は11月26日、東京都中央区の東京日本橋タワーで、全国の児童相談所の職員を対象にした「ピアサポート交流会」を開いた。こども家庭庁の「児相職員の採用・人材育成・定着支援事業」として初めて実施。同様の交流会は兵庫と大阪でも開かれ、計100人以上が参加した。 交流会ではグループに分かれ、職場の課題などについて話し合うプログラムがあった。「仕事中に孤独を感じるときがある」「夜遅い時間から記録を書くのはしんどい」などの声が出たという。 また、英国の児童相談所機能を持つ機関の責任者による講演もあり、参加者らは人材の定着に向けた取り組みなどを学んだ。 チャイボラによると、交流会終了後に参加者から「悩んでいるのは自分だけではないことが分かった」「英国で行われている職員定着の取り組みは自分の職場でも取り入れたい」などの声が上がったという。大山代表理事は「事前の参加者アンケートでも定着や育成が課題として多かった。各地の児相職員がつながることで、職員が長く働ける環境づくりにつながれば」と話した。