【1日3分間のメンタル強化法 第20回】「1分間スピーチ」のアウトプットで自分の信念を強くしよう<SMASH>
テニス競技はメンタルによって大きく結果が左右されるスポーツです。しかし、メンタルを強化したいけれど「なんか大変そうだ」と敬遠している人はいないでしょうか。 【画像】全米オープン2024でシナーはじめ熱戦を繰り広げた男子選手たちの厳選写真! 本シリーズでは一般プレーヤーに向けて、伊達公子氏や浅越しのぶ氏といった日本テニス界をけん引したトップ選手の指導経験を持つメンタルアドバイザー椙棟紀男氏に、簡単に身に付くメンタルの強化方法を伝授してもらいます。 * * * 高校生アスリートたちに「1分間スピーチ」をしてもらうことがあります。どんな効果があると思いますか? 最近、岐阜県の指導者の方から、選手のアウトプット能力について相談がありました。情報収集などのインプットはできているが、アウトプット(=自己表現力)が伝わってこないと言うのです。情報をいくら集めても、表現しなければ自分の力にはなりません。表現とは、書く→話す→実践するということを指します。 「1分間スピーチ」とは、まさにこのアウトプットを行なうことです。自分で話すテーマを決め、テーマに対して自分の考えを200文字程度にまとめ、みんなの前で発表(=スピーチ)してもらいます。 テーマの例を3つ挙げます。 ①勝つために必要なこと。 ②自分たちのゲーム運びとは? ③チーム内での信頼関係。 「仲間に伝えたいこと」、「自分自身に確認しておきたいこと」を文章でまとめ、それを人に語り続けることで、それは信念になり自分の。“座右の銘”になっていきます。すると、何かが変わり始めます。 私も「1年後の自分が楽しみ」というテーマで1分間スピーチの原稿を書いてみました。参考にしてください。 * * * 時間というものは私たちに等しく与えられています。その時間を“どのように使ったか”によって、1年先の自分が大きく変化することがあります。現実には、1年とは可愛い赤ちゃんが誕生できるほどの時間の長さです。私は常に自分に問いかけています。「もっと簡単にメンタルを伝える方法はないか?」、「もっといいアイディアはないか?」と。人間は目的をハッキリさせ、念じ続ければきっと何かと「出会え」ます。願わくは、1年後の自分の成長に期待をして、生きていきたいと思います。 構成●スマッシュ編集部 ※スマッシュ2021年11月号から抜粋・再編集