「不労所得」完全ガイド。経済的自由を勝ち取るための戦略とは？（海外）
「不労所得」戦略のメリット
「不労所得」戦略には以下のようなメリットがある。 継続的な労力が少ない：フルタイムの仕事に比べて、不労所得に費やす時間と労力は少ない。デジタル商品やコンテンツなどのように、ほとんどの場合で最初は努力が必要で、始めるのは大変だ。だがそれ以降は、ときどきメンテナンスや監視を行なうだけでいい。いつ、どのように働くかを自分でコントロールできるので、趣味や旅行、あるいは愛する人と過ごす時間を自由に選べるようになる。 経済的な自由と柔軟性：従来の雇用主からの収入に加えて、不労所得として追加の収入が得られることによって、経済的な自由と柔軟性が高まる。負債の返済、経済的な目標達成、あるいは早期リタイアまでの道のりが短くなる。 セーフティネットとなる：収入源が複数あると、想定外の出来事、たとえば失業、緊急の医療費、不景気などが発生した場合も、金銭的に逼迫しにくい。不労所得にもリスクは伴うが、何らかの収入源から収入が得られなくなったときも、別の収入源があればそれがクッションとなるため、経済的な安定性が高まる。 税制上の優遇：不労所得の種類（あるいは収入額）によっては、税金の控除や減額の対象となることがある。自分がそれに当てはまるか、ファイナンシャルアドバイザーや認定ファイナンシャルプランナーに相談してみよう。 だが、不労所得を得るという考え方は魅力的だが、それに伴うリスクを理解し、現実的な期待をもつことが重要だ。
「不労所得」戦略のデメリット
以下は、「不労所得」戦略のおもなデメリットである。 予測が難しい：「不労所得」戦略が成功するかどうかは予測が難しく、ほとんどの場合で本人がどうこうできる問題でもない。たとえば投資の場合、市場の動向や資産のパフォーマンスを自分でコントロールするのは不可能だ。綿密な調査である程度は対応できるかもしれないが、予期せぬ不景気や規制の改正などが、投資収入に大きく影響する可能性がある。 ライバル：教育商品、音楽作品、電子書籍などといったオンラインコンテンツは、ライバルの登場で競争が激化することがある。あなたの商品が優れていても、消費者に気に入られる（あるいはそもそも認知される）保証はない。 構造の欠如：通常の9時5時の仕事から解放され、柔軟に時間が使えるようになると、逆に自分の時間を効果的に管理するのが難しくなるケースもある。自分で自分を監視しなければならない。つまり、ほかの人の介入がなくても維持が可能で、信頼できるワーク・ライフ・バランスを見つける必要がある。そうした状況でうまくやっていける人もいれば、働きすぎ（あるいは怠けすぎ）の状態に陥って、心理的・精神的に病む人もいる。 継続的なメンテナンス：「受動的」とはいえども、収益を上げ続けるためには、継続的なメンテナンスや管理が必要になる。市場の動向、マーケティング戦術、業績管理、総合的な状況などを把握しながら適応し続けなければならない。 初期費用の高さ：多くの場合、不労所得を確立するには、金銭的にも、あるいは時間や知識という意味でも、かなりの初期費用が必要になる。リソースが限られている人にとっては、この点が大きな障害となるだろう。 また、それを乗り越えても、大きな富が生まれる、あるいは長期的に途切れなく収入が得られるという保証もない。
