「進撃の巨人」の登場人物17人がJR日田駅南広場で訪日客を出迎え のぼり旗とタペストリー設置、17カ国の言葉で「ようこそ」
大分県のJR日田駅南広場に日田市大山町出身、諫山創さんの人気漫画「進撃の巨人」の登場人物17人が描かれたのぼり旗とタペストリーが設置され、世界各国の言語で観光客を迎えている。日田の玄関口で、観光客に聖地に訪れたことを実感してもらおうと市が企画。来年1月13日まで飾られる。 旗(縦184センチ、横66センチ)は屋根付きの通路沿いに17本が設けられ、フランス、ポーランド、ベトナムなど17カ国の言葉を載せて歓迎する。主人公エレンの旗には「ようこそ」と記され、同広場に銅像が立つ人類最強の兵士リヴァイ兵長は英語で迎えてくれる。 屋根につるされたタペストリー(横145・6センチ、縦51・5センチ)も17種類あり、それぞれに▽街歩きマップ▽温泉施設▽江戸時代の町並みが残る豆田町▽三隈川の屋形船▽日田下駄(げた)―など観光地や名産品を紹介するQRコードを付けている。
リヴァイ兵長の誕生日に合わせ、25日に取り付けた。台湾・台北市から家族3人で聖地巡礼に訪れた会社員張玲玲(りんりん)さん(36)は「好きなキャラのアルミンが台湾語で迎えてくれて驚いた。母国語を日田で見られるとは思わなかった」と喜んだ。 事業費約246万円。日田市観光課は「主要な登場人物だけでなく、見る機会が少ないキャラクターも起用した。にぎわいの創出につながれば」と話した。 設置期間終了後は、市内で開かれる同漫画関連のイベントなどで活用するという。