「恋愛・婚活」間ができたときにすべき「話」は? 沈黙に焦っても、無理に埋めるのはNG
簡単なようで意外に難しい「話し方・聞き方」。ビジネスだけでなく恋愛・婚活シーンにおいても、成功が左右されてしまう。気をつけたいポイントとは。AERA 2024年12月2日号より。 【マンガ】社会という「戦場」で生き残るには…元自衛官が教えるサバイバル術はこちら! * * * 恋愛や婚活の場面でも、「悩める人」は多いだろう。会話やコミュニケーションを学ぶ「TALK NAVI」代表で婚活アドバイザーの永田之子さんによると、まず男性で多いのは「話題がない」という相談だという。 「ゲームやアニメなど自身の趣味のことはよく話せるのですが、それ以外に話を広げると、もうそこで止まってしまう。経験値の少なさから『相手にとって魅力的な話』を持っていない人がすごく多いですね」 一方で婚活相談に来る女性は、「もうこの年齢だから」などの理由で、どんな男性でも自分のことを好きになってくれる人がいたらと「選ばれる立場」を強く意識している。その結果、「自分を消してしまっている」人も多いと、永田さんは指摘する。 そんな男性も女性も、何が足りていないのか。永田さんは、「婚活とは、要は『聞く力』なんです」と話す。 「自分のことをわかってもらう以前に、相手のことをいかにたくさん知り、本当にこの人が自分の結婚相手なのか、いち早く知ること。『質問力』を上げてあなたが聞きたいことを全部聞き、相手が自分にふさわしいかを見極めることが大事です」 ■会話の間を怖がらない ポイントの一つが、「言い換えの技術」だ。たとえば、女性が相手の男性の既往症を知っておきたいとする。でも、ストレートには聞きづらい。 「そういうときは『私、健康診断を受けたんだけど、少しダイエットした方がいいみたい』などと話しかけてみる。男性の方も『そういえば最近、人間ドック受けてないなあ。前回は血糖値が高くて』と答えるなど、少しずつ知ることができる。どんな難しそうなことでも、言い換えの技術で聞き出せるものです」 他の相談で多いのが「会話の間が怖い」ということ。続く沈黙に焦るケースもありそうだ。しかし永田さんは「間ができたとき、一番の失敗はそれを埋めようとしてしまうこと」と話す。 「人は心が言葉に表れるので、焦ると出てくるのはネガティブな話題だったり。間ができたときにすべきなのは、『さっき終わった話の、ちょっとタイトルを変えた続きの話』です」