「ソフトバンクは人的補償で楽天が指名した将来型の若手ではなく小林誠司を指名すべきだ」元ヤクルト編成部長が巨人にFA移籍した甲斐拓也の人的補償人選に緊急提言
小林は昨季、巨人でオリオールズへの移籍が決まった菅野智之の専属捕手として、そのエースが登板した24試合を含む36試合に先発マスクをかぶった。盗塁阻止率は.222と下がったが、強肩は健在。フレーミングやブロッキング技術を含む守備力に加え、そのリードは、菅野から信頼を得ていた。 一方のソフトバンクの海野は、昨季、大関友久、大津亮介の先発時の限定捕手として38試合に先発マスクをかぶり、51試合に出場し、打率.173、2本塁打、10打点の成績。2015年のドラフト3位(豊橋中央高)の谷川原健太は、攻撃型捕手で、今季ファームではチーム最多の65試合で捕手を務めたが、1軍では3試合の先発出場に留まっている。 「小林は、いい年の取り方をしています。つまりリード面を含めた捕手としての経験ですね。昨季は非常に落ち着いてプレーをしていました。それは海野、谷川原に不足している部分でしょう。そしてなによりソフトバンクは優勝を宿命づけられているチームです。その使命感からいえば、中途半端な選手を獲得するよりも、多くを望めないとはしても、今季の戦いだけを考えて小林を指名するのではないでしょうか。また巨人のプロテクトから魅力ある若手が漏れていたとしても、3、4軍まで高いレベルの選手が豊富に集まっているソフトバンクからすれば、そこには目を向けないのでは?と予想しています」 ただ小林は、相変わらず打撃の方には課題を残す。昨季も42試合の出場で、打率.152、1本塁打、8打点と振るわなかった。その点も、松井氏は「横浜DeNAに下剋上を許した日本シリーズでは、打線が低迷して甲斐が打てなかったこともクローズアップされました。しかし、レギュラーシーズンの戦いを振り返ると凄い打線ですよ。小林は、しっかりと守ってくれさえすれば、その打力など何も問題にならないでしょう」と見ている。 人的補償の人選決定する期限は公示日から40日以内。甲斐は巨人との契約締結が12月20日に公示されたため、ソフトバンクは、1月29日までに相手を決定しなければならない。
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