「救命救急」の技術競う国内最大級の大会 『秋葉原無差別殺傷事件』の現場を再現 厚労省評価「9年連続・日本一」の医療チームに密着
まずはこのステージに「BE KOBE」チームが挑みます。 【救急救命士】「BE KOBEチームです。関係者の方おられますか?」「犯人って捕まってます?」 【警察官役】「分かりません」 まずは身の安全を確認するため、犯人が捕まったかどうかを尋ねました。 【救急救命士】「傷病者人数確認します。1人、2人…」 【やじ馬役】「そこでじっとしたって何の解決にもなんねえんだよ!早く行け!」「あそこに本部あるのが見えないのか!お前たちは!早く行け!」 BE KOBEチームに向かって、大声でやじを飛ばす男性がいました。こうした状況下では「群衆のやじに惑わされない」ことも重要なポイントなのだそう。さらに…。 【現場に居合わせた看護師役】「先生!こっちCPA(心肺停止)!私、看護師やし」 【池田 廉医師】「CPA?ちょっと待ってください!後ですぐ…」 突然現れた看護師に呼び止められる池田医師。混乱した現場をリアルに再現しています。 【監修 伊藤裕介医師】「災害の規模のイメージをつけないといけないので。いきなり傷病者(の治療)に入ると、規模のイメージが取れない」「消防指揮のところに行って、どういう戦略を取るかを考えないといけない」 そんな中、現場指揮者の元へ。 【救急救命士】「BE KOBEチームです!現場指揮者ですか?」 【指揮隊本部】「傷病者はかなり散らばっている状態です」 事件現場には17人の傷病者がいます。人数を把握し、治療の優先順位をつけて、速やかに搬送できるかがポイント。制限時間は17分です。 BE KOBEチームは、医師・看護師で二手に分かれて処置をする戦略を取りました。
倒れている傷病者の元へ。 【池田 廉医師】「分かります?手を握って。呼吸数は?」 【看護師】「25回」 【池田 廉医師】「脈は?」 【看護師】「120回」 【池田 廉医師】「Cのトラブルですね。活動性出血に対して圧迫止血を行います」 続けて、血が止まらないという別の傷病者にも対応していると…。 【現場に居合わせた看護師役】「お医者さん、あっちで指示出してあげてくれませんか?」 【看護師】「順番に回っていきますのでね」 今対応している傷病者を優先しようとしますが…。 【現場に居合わせた看護師役】「CPA(心肺停止)3人もいるんよ!」「こっち、こっち!走って!走って!」 強引に連れて行かれる池田医師。
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