居場所をなくした子が頻繁に家へ来るという声も…「小4の壁」3割の親が実感。様々な悩みが重なるケースも
2:人間関係の困りごと
続いて、子どもが直面した友人関係の悩みです。 「行動が自由になり、友達とのトラブルが増えた。よく話を聞いて自分がいやなことは友達にはしないように諭した」(46歳・主婦) 「子ども同士の人間関係が複雑になってきて、トラブルが生じやすくなった。塾に通い始めて、学校以外の友人ができて子どもの視野が広がった」(47歳・主婦) 「仲良しグループでのもめごとが多い。“去るもの追わず”で、つねに数人以上と仲良くし、1人とうまくいかなくなっても、他にも友達がいる状態にするよう勧めた。いつも2人きりでいると、もめごとなりやすいが4人くらいだとけんかになりにくくなった」(51歳・主婦) 小学校高学年に差し掛かる頃は、閉鎖的な仲間集団が発生し、仲間内の独自ルールや決まりが生まれやすい時期だと言われます。 アンケートでは“何か”が起こったときに備えて日ごろから親子の会話をして空気感を把握しておく、人間関係の心得を伝えておく、学校外の居場所作りをサポートするなどの声が寄せられました。
3:学習面の困りごと
高学年になると、低学年で積み重ねてきた知識や思考力を活用する場面が増えてきます。学習の難易度が上がり、親と子が戸惑った経験もつづられていました。 「一気に勉強が難しくなってついていけなくなってしまった。じいちゃんにお勉強を教えてもらった」(39歳・その他) 「勉強が一気に難しくなり、挫折しかけた。子どもと一緒に問題を考えて理解度を深めた」(37歳・その他) 「クラス内の人間関係や勉強で求められるレベルが上がった。授業態度や提出物の件で周りから注意されることが増えて、子どもがちょっと荒れた。担任の先生とこまめに連絡を取り合いながら見守った。10歳の誕生日を迎えたことをきっかけに自覚が生まれたようで、自分から課題に取り組むようになった」(43歳・その他) 学力の差が大きくなってくる時期です。 例えば算数1つとっても、目的に合った計算方法を考える場面が増えてきます。四則演算の基礎ができていないと解けない問題も多く、基礎に立ち返る必要性を実感することもあるようです。学習面のつまづきの対策としては、通塾、家族によるサポート、地域の無料塾といった回答がありました。