居場所をなくした子が頻繁に家へ来るという声も…「小4の壁」3割の親が実感。様々な悩みが重なるケースも
4:子どもの情緒についての困りごと
比較的、身体面の変化と比べて、外からは見えにくい情緒面の変化に戸惑う母親の声もありました。 「精神面での成長なのか口数が少なくなった。勉強も難しくなり、分からない問題があったり、学校でもクラブが始まり遅く帰る日も出来て機嫌が悪く感じた時期があった。怒らないように無理に聞こうとしないようにした」(37歳・その他) 「学校に行きたくないといい出したのがそのころ。一緒に登校して、子どもの話を聞いた」(53歳・主婦) 「友達とのトラブルが起こったり、大人に嘘をつくようになった。カウンセリングをうけた」(40歳・公務員) 少しずつ変わっていくクラスや仲良しグループの空気に戸惑う子も少ないようです。子どもの安心感が戻ってくるように、話をじっくり聞く機会を増やしたという回答があったほか、スクールカウンセラーや専門機関に相談した事例もありました。 今回は「小4の壁」についてお届けしました。 一口に“壁”といっても、その高さや内容はさまざま。子どもの性格や家庭環境、家庭以外にサポートしてくれる場所の有無などによって、乗り越えるための負担感も変わってくると思います。 新学期には、緊張感のある日々が続きますが、子どもの様子に配慮しつつ、成長の機会につなげていけるといいですね。 【参考】 令和5年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況(令和5年5月1日現在)- こども家庭庁
北川和子