東京円、10月下旬以来の1ドル149円台後半…消費者物価指数の上昇率拡大影響か
29日の東京外国為替市場の円相場は円を買う動きが強まり、一時、前日(午後5時)から1円90銭程度円高・ドル安の1ドル=149円台後半をつけた。149円台後半をつけるのは10月下旬以来、約1か月ぶり。
総務省が29日午前に発表した11月の東京都区部の消費者物価指数で、生鮮食品を除く総合の前年同月比の上昇率が10月から拡大した。市場では、日本銀行が追加利上げに踏み切る時期が早まるとの見方が広がり、日米の金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢となっている。
対ユーロでは、1円20銭程度円高・ユーロ安の1ユーロ=158円台後半で取引されている。