米メディアはこの長谷川をスペイン戦のキーマンに挙げる。(C)Getty Images

　開会式に先立ち、パリ五輪の競技がスタートした。現地時間７月24日に行なわれた男子サッカーでは、日本がパラグアイに５－０で大勝し、目標とするメダル獲得へ向け幸先の良いスタートを切った。 【PHOTO】パリ五輪に挑むなでしこジャパン18人とバックアップメンバー４人を一挙紹介！ 　そして翌25日には、なでしこジャパンも初陣を迎える。初戦の相手は、昨年オーストラリアで開催されたW杯の覇者、スペインだ。現在FIFAランクでもトップに位置づけられており、今回の五輪でも優勝候補筆頭の呼び声が高い。 　この両国は、昨夏のW杯グループステージで対戦しており、日本が４－０で見事な勝利を飾った。当然、この五輪での再戦は、スペインにとってリベンジマッチとなり、日本はふたたび強豪撃破を目指す。 　そんな中、池田太監督の下で五輪初戦に臨むなでしこジャパンに対し、海外メディアからは１年前の再現を期待する声が多数聞こえてきている。 　 　米スポーツサイト『FANSIDED』は現地時間７月24日、日本対スペイン戦についての特集記事を配信。昨年の対戦を振り返りながら、この一戦を展望している。 　同メディアは、世界王者として五輪を迎えるスペインについて、「再戦の時が来た。スペインがこの一戦に臨むにあたって、あの痛恨の敗戦を頭の片隅に置いていないとしたら、それは自分に嘘をついていることになる」と論じており、「今回はラ・ロハ（スペイン代表の愛称）が断然有利だ」と見通している。 　一方、日本のチーム力も評しており、「イケダにより訓練された守備と献身的な攻撃ユニットが優れた仕事をするのを、私たちは以前にも見たことがある」と綴り、「スペインがまたフラストレーションを溜めても不思議ではない」と予想する。また、「日本の守備陣は、昨年８月のワールドカップでスウェーデンに敗れて以来、複数失点を喫したのはわずか２試合だけ」とディフェンス力を高く評価した。 　加えて同メディアは、注目選手として、DFの南萌華と熊谷紗希、さらにMF長谷川唯の名前を挙げている。とりわけ中盤を支える長谷川については、「日本チームが2023年の再現を果たすには欠かせない選手」と説いており、その上で「パスセンスと予測力を兼ね備えたこのミッドフィールダーは、メダル獲得を目指す日本チームにとってかけがえのない存在だ」と強調している。 　日本はW杯に続き五輪の舞台でも、スペインに勝つことができるのか。大注目の一戦は日本時間25日深夜24時にキックオフを迎える。 構成●THE DIGEST編集部