1ヶ月〇%の減量が健康的に痩せる理想のペース、リバウンドしにくいダイエット法を医師が解説
ダイエットを決意して、減量計画として1ヶ月で落とす体重の目安を決めたい人は多いのではないでしょうか。しかし、「リバウンドしにくく痩せるにはどのくらいのペースがいいの?」「健康的に痩せる減量のペースとは?」などと、一度は疑問に思ったことがある人も多いと思います。そこで、医師がすすめる理想のダイエット方法について、「SUGAR LLC」の佐藤先生に回答してもらいました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
ダイエットのペースは現在の体重から1ヶ月に0.5~1%ずつ減らすのが理想
編集部: ズバリ、ダイエットで痩せる理想的なペースはどのくらいがいいのでしょうか? 佐藤先生: 結論として、減量のペースとして1ヶ月あたりに現在の体重の0.5~1%を落とすことが理想です。より正確に表現すると、肥満症の減量目標として3~6ヶ月で現体重の3%を落とすことが目標とされています。このダイエットのペースは2022年12月に改定された肥満症診療ガイドラインで推奨されています。なお、BMI35以上の高度肥満症においては、減量目標を現代の体重から3~6ヶ月間で5~10%減量することが推奨されています。 (※)BMI:Body Mass Indexのことで身長に対する体重の目安の指標 編集部: なぜ、減量のペースとして、1ヶ月あたりに現在の体重の0.5~1%を落とすことが理想的なのでしょうか? 佐藤先生: ダイエットでは、一度減量に成功してもリバウンドする可能性があります。そして、リバウンドしないためには、減量で身につけた食事習慣や運動習慣を無理なく続けられるようにすることが重要です。1ヶ月で過度に痩せるダイエット方法と比較して、1ヶ月あたりに現在の体重の0.5~1%を落とすダイエットでは、ダイエット終了後にも同じ習慣を継続しやすいことから理想的とされています。 編集部: では、ダイエットで1ヶ月に現在の体重の0.5~1%を落とすとリバウンドしくいこと以外にメリットはありますか? 佐藤先生: このペースで痩せると生活習慣改善と習慣の維持がしやすいという行動変容以外に、健康障害も改善することがわかっています。具体的には、肥満症の人が3~6ヶ月で現体重の3%を落とした場合には、血糖・血圧・脂質・尿酸・肝機能の値が改善したと報告されています。