【BCディスタフ】6戦5勝ソーピードアンナが牝馬最強示す「まだ良くなる」マクピーク師
【デルマー(米国)31日=松田直樹】 牝馬最強を示しにいく。ケンタッキーオークス馬ソーピードアンナ(牝3、K・マクピーク)は足場固めの最終章として、BCディスタフに出走する。昨年10月にデビューし、9戦7勝2着2回。3歳になった今年は牡馬相手の2走前トラヴァーズSで首差2着に敗れただけで、6戦5勝のハイパフォーマンスを続けてきた。 前走のコティリオンSはタイトな馬群で動けない状況がありながら、最後に差し切る着差以上の完勝。2走前の勝ち馬がBCクラシックでも上位人気となるフィアースネスだから、現時点でも牝馬最強格の1頭とみるのが自然の流れだろう。 マクピーク師は「前走はジョッキーもハラハラしたみたいだけど、自分も見ていてドキドキしていた。パフォーマンスが安定しているし、どこからでもレースができる。カイバも本当によく食べるんだ」と、好不調の波がない安定感をプッシュする。 ここまでの良績がありながら、牝馬限定戦のディスタフを選んだ。2000メートル以下ならどの距離でもこなす分、クラシック参戦の選択をしてもよかったと思うのだが…。師は将来を見据えて今回のローテを選んだという。「成長していて、まだ良くなる。来年はもっと良くなる。だから来年はクラシックかもね。まだ3歳牝馬だから古馬相手に走る必要はないと思う」。その口ぶりから、今年は確勝を期しての一戦か。7戦7勝オーサムリザルト、ダート初参戦アリスヴェリテの日本馬2頭にとって強敵になることは間違いない。