エンジン内でオイルが上がったり、下がったり!? 「オイル上がり・オイル下がり」とは?【バイク用語辞典】
放っておくと重大なトラブルに
エンジンのシリンダー内にあるピストンには、ピストンとシリンダーの密着性を高めるためにピストンリングが装着されています。 【画像】「オイル上がり」「オイル下がり」を起こしたエンジンのピストンやバルブを画像で見る(4枚)
しかし、ピストンリングは常にシリンダー内壁を摺動しているため、走行距離が伸びると磨耗してしまうのです。そして摩耗しすぎると密着性が下がり、ピストンの下側(クランク側)からエンジンオイルが燃焼室に入ってしまいます。これを「オイル上がり」と呼びます。
対して「オイル下がり」は、シリンダーヘッドにあるステムシールの劣化などによって、シリンダーヘッドから燃焼室にエンジンオイルが入ることを指します。 どちらもエンジンオイルが燃焼することで白煙が出るのが特徴です。もしもマフラーから白煙が出ていたら、オイル上がりかオイル下がりを疑いましょう。 ただし、2ストローク車は常にエンジンオイルを燃焼させているため、この限りではありません。
バイクのニュース編集部