「めちゃくちゃ上手かった」前半で衝撃ハット!サウサンプトン加入FW高岡伶颯は何が凄いのか。対戦した西目主将の証言「何回もやられた」【選手権】
「さすがに20得点はちょっと嫌じゃないですか」
[高校選手権・1回戦]日章学園(宮崎) 6-1 西目(秋田)/12月29日/フクダ電子アリーナ 【動画】右足、左足、ヘッド! サウサンプトン内定の高岡伶颯が衝撃ハット 初戦から本領を発揮した。 12月29日に開催された第103回全国高校サッカー選手権の1回戦で、宮崎の日章学園が秋田の西目と対戦し、6-1の快勝を飾った。 この一戦で、イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンへの加入が内定している日章学園のFW高岡伶颯が衝撃のパフォーマンスを披露する。 10分にこぼれ球に反応して右足でネットを揺らすと、17分には巧みなトラップから左足で追加点を奪取。4-1で迎えた前半アディショナルタイム3分にも、FKに技ありのヘッドで合わせ、前半でハットトリックを達成する。 ゴールだけではない。チームの4点目と6点目をアシストし、実に6点中5点に関与する活躍をみせた。対戦相手も当然、警戒していたはずで、その中で結果を残すのは、見事と言うほかない。 CBとしてその高岡らと対峙した西目のキャプテン堀田昊生は、「点を取られてしまって。相手が本当に上手くて、泥臭く、身体で押し込んでくるようなサッカーで守れなかった。完敗です」と試合を振り返った。 高岡については、「何かの記事で『高校生(相手)には縦でスピードでぶち抜くぐらいじゃないと』と言ってたんで、もっと縦にドーンってくると思ったんですけど、駆け引きして中に入ってきたり、裏抜けの意識だったり、本当に高いなって思った」と評し、動き出しの上手さに舌を巻いた。 夏の総体で0-8と敗れた神村学園は前線のコンビネーションで崩してきたなか、「日章はもう(前の)2人で突破できちゃう。そこは本当に凄かった」と脱帽の様子だった。 「(地区予選の)決勝だったりを見て、相手は蹴って来るサッカーだと思ってたんで、(高岡の)裏抜けだったりを警戒してたんですけど、裏抜けのタイミングがめちゃくちゃ上手くて、何回もやられた」 その超高校級ストライカーは、今大会の目標を20ゴールと宣言した。 堀田は「さすがに20得点はちょっと嫌じゃないですか。こっちも西目からいっぱい取ろうと思ってると思ってたんで...。でも、やっぱり3点は大きいですよね。あっちは物足りないと思ってると思います」と肩を落とした。 力の差を見せつけられる結果となったとはいえ、秋田予選を勝ち抜き、12年ぶりの出場を勝ち取ったのは胸を張っていい。最後は後輩たちに向け、「絶対この舞台に戻ってきてほしい。自分の人生で最高のところになると思うので」と言葉を送った。 取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
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