鈴鹿8耐予選|YART YAMAHAがドゥカティカガヤマ下し最速でトップ10トライアルへ。ホンダファクトリー3番手
鈴鹿8時間耐久ロードレースが開幕し、初日となる7月19日には予選が実施された。2回行なわれた予選で最速となったのは、1号車YART YAMAHAだった。 【動画】去年の鈴鹿8耐を6分で復習! 2023年鈴鹿8耐ダイジェスト 8耐の予選は各チーム3人(ブルー/イエロー/レッド)のライダーがそれぞれ2回走行(各20分)し、3人のうち速いライダー2人のベストタイムの平均によって決勝11番手以下のグリッドが決定。上位10チームがトップ10トライアルへと進出する。 予選1回目の走行では転倒による赤旗が何度か発生。ただ大勢にはそれほど影響はなく、1号車YART YAMAHAがライバルに差をつける速さを示して暫定トップにつき、30号車Team HRC with Japan Post)や12号車Yoshimura SERT Motul、2号車DUCATI Team KAGAYAMAといったチームが上位に並んだ。 2回目の予選は16時を前に始まったが、気温32度、路面温度56度と依然として非常に暑いコンディションだった。 ブルーライダーがコースに向かっていったが、YART YAMAHA勢はロングランを実施。一方で2号車DUCATI Team KAGAYAMAの水野涼が2分5秒789をマーク……ただこれは予選1回目で記録した自己ベストに届かないもの。その他ブルーライダー達も1回目の自己ベストを超えられないライダーが多く、タイム更新は残るイエローとレッドのライダーに託す形になった。 そしてブルーライダーのセッションは、残り1分半という終盤にS字で55号車NATIONAL MOTOS HONDA FMAと75号車Honda Hamamatsu ESCARGOT & Kumamoto Racingが転倒したことで赤旗が出され、そのまま終了となった。 イエロー組で注目を集めたのは、現役のMotoGPライダーであるヨハン・ザルコ(30号車Team HRC with Japan Post)の走りだった。ただザルコは予選1回目で記録した2分6秒0台から大きく遅れるタイムに留まり、むしろロングランに時間を使って最後まで過ごした。 最後のタイム更新とトップ10トライアル入りのチャンスをかけたレッド組のセッションが始まると、そのチャンスが残されているチームが注目された。 サステナブル燃料や素材を用いたマシンで実験クラスとして参戦している0号車Team SUZUKI CN CHALLENGEもその1チームだった。ただ十分なタイムを記録することができない状況が続いた。 一方2号車DUCATI Team KAGAYAMAは元MotoGPライダーのハフィス・シャーリンが躍動。2分5秒936を記録し、トップ10トライアル進出を確実なものにする走りを見せ、予選を終えた。 2回の予選の2名ベストタイムの平均から割り出した順位は、EWC王者チームとしての貫禄を見せつけたYART YAMAHAが最速。2番手に2号車DUCATI Team KAGAYAMA、3番手にはホンダファクトリーが続いている。 鈴鹿8耐の2日目に行なわれるトップ10トライアルでは、以下の10チームがポールポジションを争うこととなる。 ■トップ10トライアルへの出場チーム(暫定) 10. #71 Honda Dream RT SAKURAI HONDA 9. #5 F.C.C. TSR Honda France 8. #37 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM 7. #76 AutoRace Ube Racing Team 6. #73 SDG Team HARC-PRO. Honda 5. #17 Astemo Honda Dream SI Racing 4. #12 Yoshimura SERT Motul 3. #30 Team HRC with Japan Post 2. #2 DUCATI Team KAGAYAMA 1. #1 YART YAMAHA
永安陽介