【九州場所】琴桜がバースデー白星 27歳の目標は「平和」「ケガもない方がいい」
大相撲九州場所10日目(19日、福岡国際センター)、大関琴桜(27=佐渡ヶ嶽)が幕内翔猿(追手風)を引き落としで下して9勝目(1敗)を挙げた。取組後は「冷静に集中して取れた。立ち合いからしっかり反応して、勝負どころでしっかり勝てた」と納得の表情を浮かべた。 祖父が元横綱琴桜、元関脇琴ノ若の佐渡ヶ嶽親方を父に持つサラブレッドは、この日が27歳の誕生日だった。その朝稽古で「27歳? 聞かないで(笑い)。25、6(歳)まではまだ(20代)前半だと思われていた。アラサーに片足突っ込んでいるし、さすがに年齢も感じるけど、元気なまま相撲を取り続けたい」と笑みを浮かべた。 埼玉栄中・高出身で、2015年九州場所の前相撲でデビュー。ここまでのキャリアについて「栄で育ててもらって、いろんな人に支えられて27年目の今じゃないですか」と振り返った。27歳の目標を問われると「平和。悪いことは何もない方がいい。ケガもない方がいい。(目標は)毎年変わらないし、上を目指してやっていかないと。気持ちは26歳のままでいたい」と明かした。 悲願の初優勝に向けて、大関豊昇龍(立浪)と平幕隆の勝(常盤山)と1敗で並ぶ。勝負の終盤戦に向けて、11日目は小結若元春(荒汐)との一番。琴桜は「思い切ってここからやるだけなので。気持ちを切らさずに勝負していきます」と力を込めた。
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